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タカエズトシコは、具志川(現在の沖縄県うるま市)からハワイへ渡った両親を持つ沖縄系移民の2世です。
アメリカの現代陶芸界を代表する作家の一人です。
タカエズは、1950年代後半に「Closed Form」と呼ばれる壺の口を閉じた独自のスタイルを確立し、
それまでアメリカでは芸術として認識の浅かった陶芸の価値を芸術の領域まで高めました。
また、タカエズはアメリカのプリンストン大学をはじめ、三つの大学で陶芸を教えるなど、教育者としても多大な影響を与えました。
1996年にはプリンストン大学より名誉博士号の栄誉を受けるなど、数多くの賞と名誉に輝いています。
タカエズは両親の故郷である沖縄に並々ならぬ思いを抱いており、沖縄県に対し貴重な作品を寄贈しました。