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画面の大部分を占める真っ青な空。
そこに、急に方向転換したような白い筋雲が、軽やかに描かれています。
空の下には、緑が生い茂る中を一筋の白い道が続いています。
画面に近づいてみると、キャンバスの布目が見えるほど、絵の具が薄く塗られていることがわかります。
塗り方も、一定の高さに揃えた縦線を横に並べていき、それを段々に重ねるようにしています。
一見、単純に見えるこの作品。
しかし青一色であっても、色の重なり具合で濃淡ができて空の高さが感じられたり、また、いくつもの緑色で大地を塗り分けることで、草原や、樹木が立ち並んでいるように見えます。
こうした表現により画面に奥行きが生まれています。