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ここでご紹介する作品は、沖縄民政府文化部に芸術課が置かれていた1946年と1947年に、米軍関係者向けに販売されたクリスマスカードです。
主な画題は、沖縄の風景や植物、郷土玩具、戦争で消失した守礼門などが描かれました。
原画は、美術技官であった山田真山、大城皓也、大嶺政寛、山元恵一、金城安太郎らが描いたことが当時の新聞に掲載されています。
一方、琉球新報、沖縄タイムスの新聞連載小説に、金城安太郎、山元恵一、大城皓也、安次嶺金正、玉那覇正吉、安谷屋正義などニシムイの画家たちが挿絵を描きました。
なかでも金城安太郎は、沖縄初の挿絵画家として1933年の山里永吉の『熱帯魚』をはじめ、多くの新聞連載小説の挿絵で知られ、流麗な人物を描き読者を魅了しました。