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水色の絣の着物を着て、沖縄の伝統的な髪型に結い上げ、こちらを見つめる女性。
その横には、黒い絣の着物を着て、隣の女性に視線を向けて座る女性が描かれています。
二人とも、帯を締めない沖縄独特の着物の着方をしています。
女性たちの周りには、紅型の風呂敷、紅型の端切れが貼られた屏風、朱色の漆器、急須などの陶器、船と鶏の形をしたおもちゃなど、沖縄の伝統的な生活の品々が、まるで舞台のセットのように配置されています。
沖縄の文化に深い愛着を持っていた名渡山は、戦前・戦後を通じて、沖縄の伝統的なモチーフを描き続けました。