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美術館コレクション展「沖縄美術の流れ―resonant 時代を超えて響き合う表現の系譜」(2026.9.19~2027.3.28)音声ガイド2-20

2-20《まんま》 安谷屋 正義 (1:24)

 
ヘッドフォンマークをクリックしてお聴きください。
 
安谷屋正義《まんま》は、1951年の油彩です。
「まんま」は、幼い子どもの言葉で「ごはん」のこと。戦後の混乱期の日常を描いています。
 
幼い少女が、米軍払い下げの大きなスプーンで食事をしています。
窓のない仮設住宅で、灯油ランプの赤い炎が顔を照らします。
太い輪郭線と荒々しい筆の動きが、厳しい状況でも続く暮らしを伝えています。
身近な食事を描くことで、安谷屋は戦後の再生を表しました。
 
本作は、芸術が暮らしから立ち上がったことを示しています。
安谷屋が中心的に関わったニシムイ美術村も、単なる共同アトリエではなく、沖縄の再生を目指す場でした。
のちに琉球大学で教え、山城見信の《魚》を「秀作である」と評した安谷屋。
その作品には、家族への愛情と生きることの尊さが宿ります。
画面の温かさと、日常の力強さを感じ取ってみてください。
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