1. ホーム
  2. 美術館コレクション展「沖縄美術の流れ―resonant 時代を超えて響き合う表現の系譜」(2026.9.19~2027.3.28)音声ガイド2-07

美術館コレクション展「沖縄美術の流れ―resonant 時代を超えて響き合う表現の系譜」(2026.9.19~2027.3.28)音声ガイド2-07

2-07《1950年西原》 大嶺 政寛 (1:26)

 
ヘッドフォンマークをクリックしてお聴きください。
 
大嶺政寛《1950年西原》は、戦後沖縄美術の出発点を象徴する作品です。
制作は1950年、終戦から5年後。文化の基盤がほとんど失われたなかで、大嶺は「何を描くべきか」を問い続けました。
 
西原の風景には、横転した戦闘機や荒れた土地とともに、復興に取り組む人々が描かれています。
劇的な演出ではなく、淡々とした筆致で戦後の暮らしを見つめています。
破壊の跡を描きながらも、人々の尊厳への敬意を失わない。その姿勢に、本作の重要性があります。
 
大嶺が描こうとしたのは、悲惨さではなく、「人が生きている」という事実でした。
復興への意志と人間への信頼は、戦後沖縄美術の土台となります。
そのまなざしは若い世代にも向けられ、1958年には山城見信ら琉球大学生のグループ展を
「若さがよく出ている」と評しました。本作は、現在の沖縄美術を理解する鍵でもあります。
 
シェアしてみゅー

TOP