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美術館コレクション展「沖縄美術の流れ―resonant 時代を超えて響き合う表現の系譜」(2026.9.19~2027.3.28)音声ガイド1-13

1-13《辻美人》藤田 嗣治 (1:24)

 
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藤田嗣治《辻美人》は、1938年の油彩です。
パリで名声を得た藤田が沖縄滞在中に描いた作品で、当時の本土の画家が沖縄をどう捉えたかを伝えています。
 
モデルは、那覇の辻の料亭「アミヤーグヮ」で働いていた「フミちゃん」です。
赤銅色の肌、繊細な線描、少し張り出した額が特徴です。
その姿には、藤田が外側から見た沖縄のイメージが投影されています。
 
本作は、美人画としてだけでなく、「見る沖縄/見られる沖縄」という本展のテーマを考える手がかりです。
沖縄には、自らを描くより先に、他者によって描かれた歴史があります。
藤田の表現は、沖縄の実像というより、当時の本土の美術観がつくった「沖縄らしさ」を示しています。
そのまなざしは、のちの作家たちが「自分たちの沖縄」を描くきっかけにもなりました。
筆致とともに、その歴史的背景にも思いを巡らせてみてください。
 
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