2-06《南島の秋》 島田 寛平 (1:26)
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島田寛平《南島の秋》は、1948年の油彩です。
沖縄戦からわずか3年後、社会と文化の再建が始まるなかで、「内側から沖縄を描く」初期の表現として生まれました。
秋の柔らかな陽光に包まれた風景が、抽象的なかたちで描かれています。
中央の板くれ、風に揺れる草木、穏やかな空気。素朴な筆致には、土地への深い親しみがにじみます。
外から見た「南国の楽園」ではなく、そこで暮らす人の感覚が表れています。
島田は風景を、単に美しいものではなく、復興へ歩み出す場所として描きました。
その静けさは、不安定な戦後にも揺るがない土地の力を示しています。
山口瑞雨や藤田嗣治の外からの視点に対し、島田は暮らしの延長として沖縄を見つめました。
本作は、大嶺政寛やニシムイ美術村の作家たちへつながる橋渡しです。
穏やかな光と土地への愛情を感じ取ってみてください。