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幻想的なモチーフが描かれた絵画を「幻想絵画」といいます。
第二次世界大戦後のヨーロッパで興ったウィーン幻想派の作品が、1960年代頃から日本でも「幻想絵画」と呼ばれ注目されました。
1971年、朝日新聞社主催で日本の「幻想絵画」を紹介する「現代の幻想絵画展-不安と恐怖のイメージを探る-」が東京で開催されました。
この展覧会は、本土復帰後の1973年に地元新聞社の主催事業として沖縄に巡回しました。
幻想絵画展は沖縄でも好評を得ました。
「復帰」後の、開発で変わるものや、失われゆくもの、復興するものなど、目まぐるしく変わる社会状況と嚙み合ったのか、
以降は大嶺信一や川平惠造、与久田健一などに幻想絵画的な表現がみられるようになります。