10《魚A》 (1:24)
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《魚A》は、1960年、琉球大学在学中に制作された油彩です。
縦91センチ、横116センチの、山城見信の初期を代表する作品です。
山城は1957年、琉球大学教育学部美術工芸科に入学。
定員15名の学科で、安谷屋正義、山元恵一、安次嶺金正らに学びました。
生活は苦しく、高校時代の恩師・呉我春明が作品を買い取るなどして支えました。
力強い輪郭で捉えた魚と、水色や灰色を重ねた背景に注目してください。
厚塗りの画面には、のちの作品につながる造形感覚が芽生えています。
魚の内側の赤や青は、生命の熱や鼓動のようにも響きます。
本作は同年、《魚B》とともに創元展に初入選。沖展に入選した《魚》も、安谷屋から「秀作である」と評されました。
魚のかたちと色の奥に潜む感情を感じ取ってみてください。