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画面中央に、飾り付けがされた櫓のようなものの先から、勢いよく火花が吹き出しています。
火花に吸い寄せられるように、オオゴマダラやクロアゲハといった蝶が集まり、周りにはカラスや鳩、トカゲやコウモリといった動物や、サガリバナ、ヒスイカズラ、デイゴといった亜熱帯の植物が描かれています。
不思議なことに、蝶や動物たちは火を恐れることなく穏やかな表情で佇んでいます。
実はこの櫓は、琉球王国時代に、琉球を訪れた中国からの使者を楽しませたという仕掛け花火がモチーフとなっています。その周囲には、植物や動物それぞれが穏やかに過ごす楽園のような世界が描かれています。
仁添は自らを琉球画家と名乗り、現代における琉球絵画を模索しながら制作を行っています。
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