015《紅い布と少女》安次嶺金正(1’36”)

015《紅い布と少女》安次嶺金正(1’36”)

サムネイルをクリックすると音声が流れます。

001-沖縄美術の流れ。概要の音声が流れます。

ナレーター:野田芽以子(沖縄県立那覇国際高等学校放送部)

画面の大部分を占める、鮮やかな赤色の布。龍の模様が施された中国風の豪華な織物です。

画面の大部分を占める、鮮やかな赤色の布。龍の模様が施された中国風の豪華な織物です。

安次嶺は1941年に兵役に就き、1947年に沖縄に帰ってきました。
この作品は、その翌年制作されました。生命感あふれるこの絵からは、凄惨な戦場を生き延び、再び絵を描くことができる喜びが込められているかのようです。

また、この作品は、アメリカ統治下の沖縄で働いていたアメリカ人の所有となり、その人物の帰国と共にアメリカへ渡りました。そして、約60年の時を経て沖縄に戻ってきました。

戦後沖縄におけるアメリカと沖縄の、美術を通じた交流の一端が伺える作品です。

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