画面の大部分を占める、鮮やかな赤色の布。龍の模様が施された中国風の豪華な織物です。
画面の大部分を占める、鮮やかな赤色の布。龍の模様が施された中国風の豪華な織物です。
安次嶺は1941年に兵役に就き、1947年に沖縄に帰ってきました。
この作品は、その翌年制作されました。生命感あふれるこの絵からは、凄惨な戦場を生き延び、再び絵を描くことができる喜びが込められているかのようです。
また、この作品は、アメリカ統治下の沖縄で働いていたアメリカ人の所有となり、その人物の帰国と共にアメリカへ渡りました。そして、約60年の時を経て沖縄に戻ってきました。
戦後沖縄におけるアメリカと沖縄の、美術を通じた交流の一端が伺える作品です。