013《貴方を愛する時と憎む時》山元恵一(1’28”)

013《貴方を愛する時と憎む時》山元恵一(1’28”)

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001-沖縄美術の流れ。概要の音声が流れます。

ナレーター:大西風海(沖縄県立那覇国際高等学校放送部)

なんとも不思議な光景です。レンガ造りの廃墟の周りに、マネキンや壺、レモン、洗濯板、ランプなど、様々なものが雑然と置かれています。

奥には、砂漠のような空間が広がり、画面中央には、輪郭だけの目が描かれています。目の中心に重なったマネキンの胴体は透けています。

中央の目は、こちらを見つめているのか向こう側を見ているのか、視点によって光景の見え方が違ってきます。

このような絵の手法はシュルレアリスムと言われ、無意識の世界を表現しています。
山元は、沖縄におけるシュルレアリスムの先駆者で、この作品は、その代表作です。

「愛する」と「憎む」という相反する感情や、説明できない複雑な思いを、絵で表そうとしたのでしょう。

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