枠で区切られた正方形が並んでいます。枠の中には、丸や四角、三角の形をした様々なモノが描かれています。
中央の大きな枠の中には、半円形や、上が二股に分かれた形をした銀色の物体が貼り付けられています。この銀色の物体は、アメリカ軍の戦闘機の破片です。
この作品が制作された1968年当時、沖縄のアメリカ軍基地はベトナム戦争へ兵士や物資を送り出す拠点となっていました。日常的に軍用機が飛び交う状況の中、嘉手納基地内でB52爆撃機が離陸に失敗し、積んでいた爆薬と共に爆発・炎上する事故が起こりました。
城間は、戦闘機の破片を作品に用いることで、基地と隣り合わせの沖縄の状況を表現しました。