ナレーター:金城千佳(沖縄県立那覇国際高等学校放送部)
縦長の白い画面に、三角形に形作られた木材が配置されています。その頂点は上へ上へと伸びるかのように尖っており、その形は、作品名となっている古代ギリシャ語の「Λ(ラムダ)」の文字に似ています。
余計なものが削ぎ落とされた画面の中で、木材の存在感が際立っています。
よく見ると、英語が書かれた部分があります。この木材はアメリカ軍基地から廃棄されたものでした。
大浜はそれを用いることで、当時のベトナム戦争に対する反戦運動や、日本への復帰運動といった、基地を取り巻く沖縄の社会問題や状況を、暗に示したのかもしれません。