3-09《川に洗い物・糸満》 山田 實 (1:21)
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山田實《川に洗い物・糸満》は、1963年に撮影されたゼラチン・シルバー・プリントです。
戦後沖縄の暮らしを誠実に記録し続けた山田の代表作のひとつです。
糸満の小道を、洗濯場へ向かう人々が写っています。
頭に載せた「たらい」と、そこに反射する陽の光に注目してください。
演出を加えず、日常の一瞬を捉えた写真です。
川の洗濯場は、衣類を洗うだけでなく、情報を交わし、地域のつながりを育む場所でもありました。
復帰を前にした1960年代の沖縄では、基地問題、都市化、観光化など、さまざまな変化が進んでいました。
山田は政治的なスローガンではなく、人々の暮らしそのものを歴史として記録しました。
歴史は大きな出来事だけでなく、日々の営みのなかでも形づくられます。
写真に残された生活の気配と、穏やかな時間を感じ取ってみてください。