3-01《南の海の噺》 大城 皓也 (1:28)
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大城皓也《南の海の噺》は、1972年の油彩です。
ニシムイ美術村の流れをくむ大城は、絵画サークル「ぴよぴよ会」の顧問も務め、戦後沖縄の美術教育と文化を支えました。
青や緑の色面が重なり、波のうねりや光のきらめきを思わせる筆致が躍動しています。
力強い線と柔らかな色の響き合いが、海を「物語」として立ち上がらせます。
題名の「噺」は、海にまつわる記憶や経験、海とともに生きてきた人々の歴史を示しています。
制作された1972年は、沖縄が日本に復帰した年です。
基地問題、都市化、観光化が進むなか、大城は海という原風景に、沖縄の精神的な拠りどころを求めました。
政治的なスローガンではなく、日常の記憶を描く姿勢には、
「暮らしのなかに美術がある」というぴよぴよ会の精神が息づいています。
色の重なりと線の躍動から、海が語る静かな物語を感じ取ってみてください。