2-17《群像》 安次嶺 金正 (1:23)
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安次嶺金正《群像》は、1950年の油彩です。
戦後の混乱のなか、安次嶺は特別な主題ではなく、「そこにいる人々」を描きました。
本作は、その姿勢を象徴しています。
立つ人、座る人が、互いに寄り添うように描かれています。
簡略化された背景と力強い輪郭が、人物の存在感を際立たせます。
厳しい暮らしのなかで支え合う人々の姿が、静かに伝わってきます。
特定の個人ではなく群像を描くことで、戦後社会を支えた名もなき人々を浮かび上がらせています。
戦後沖縄美術は、人が生きているという事実を描くことから再出発しました。
大嶺政寛が風景のなかに人の気配を描いたのに対し、安次嶺は人そのものを正面から捉えます。
のちに琉球大学で教え、山城見信に創元会への出品を勧めたのも安次嶺でした。
《群像》は、戦後沖縄美術の人間主義的な土台を伝える作品です。