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美術館コレクション展「沖縄美術の流れ―resonant 時代を超えて響き合う表現の系譜」(2026.9.19~2027.3.28)音声ガイド2-02

2-02《収容所風景》 山元 恵一 (1:27)

 ヘッドフォンマークをクリックしてお聴きください。
 
山元恵一《収容所風景》は、沖縄戦直後の1945年、紙にコンテで描かれました。
戦争が終わると山元は再び描き始めます。本作は、戦後沖縄美術の再出発を伝える証言です。
 
仮設住宅、洗濯物を干す人、地面に座る子ども。
質素で正確な茶色の線が、収容所の日常を捉えています。
山元は記録者であると同時に、その場を生きた当事者でした。
劇的な演出や悲惨さの強調ではなく、目の前の現実を静かに紙へ写し取っています。
 
戦前の文化の基盤がほとんど失われた沖縄で、作家たちは「生きるために描く」ことを選びました。
山元はのちに琉球大学で教え、山城見信ら次の世代を育てます。
《収容所風景》は、芸術が社会の飾りではなく、生きる力そのものであることを示しています。
静かな線に刻まれた、戦後沖縄美術の出発点をご覧ください。
 
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