喜屋武千恵 Chie KYAN
1969年、沖縄県那覇市生まれ。1995年、沖縄県立芸術大学大学院造形芸術研究科環境造形専攻絵画専修日本画コース終了。現在、沖縄を拠点に創作活動を行い、沖縄県立芸術大学非常勤講師を勤める。
近年は、個展を中心に活動を展開し、母性・祈り・鎮魂をテーマに、沖縄の素材(赤土、琉球藍など)や天然顔料にこだわり創作している。それらは単なる物質ではなく、ここに生きたすべての命、記憶が溶け込んでいると考えるからだ。
2001年「失われた琉球絵画の復興」をテーマに、沖縄県人材育成財団の助成を受け、魯迅美術学院(中華人民共和国)に研究留学。資料収集と模写を行い、琉球絵画表現に重要な筆法(工筆画)について学んだ。2015~2018年には「琉球王国文化遺産集積・再興事業における絵画復元研究」に携さわった。現在は、研究と保護を目的として、石垣島の旧宮良殿内(国指定重要文化財)板戸絵の調査研究も行っている。先人の残した手わざを学ぶことで、アジアという大きな繋がりの中、琉球(沖縄)にルーツを持つ豊かな絵画表現の可能性を模索している。
10月11日より開催の「白澤(HAKUTAK)展」(港川レストランrat&sheep)にて、作品を出品予定である。
「白澤(HAKUTAK)展」(10月11日(月)~11月16日(土) ※外部ページにリンクします
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