泉川のはな Nohana IZUMIKAWA
1991年、沖縄県那覇市生まれ。2016年、東北芸術工科大学院芸術工学研究科修士課程芸術文化専攻洋画領域修了。大学院修了後は、山形、沖縄と拠点を移しながら絵画を中心に制作活動を続ける。出身地である沖縄をテーマに、過去の写真資料をもとに現代の沖縄風景を表現したコラージュ作品、南国植物をモチーフにしたドローイングなどを制作。複数の視点を同一の画面上で構成する手法や、いかにも沖縄らしいありふれたモチーフを使用することで「オキナワ」というイメージの持つ虚実について考察する。
10月には、ホテルアンテルーム那覇にて八木恵梨との二人展「しまをかく、しまにあう」(2021/10/16~2022/1/28)を開催予定である。
HOTEL ANTEROOM NAHA 泉川のはな|八木恵梨 二人展「しまをかく、しまにあう」 ※外部ページにリンクします
【作家による作品解説】
衣服を選びまとうということは、たとえ本人にとってそれが無意識的な動作であれ、自分が何者であるかということを外部に向けて発信している表現活動の一部と考えられる。また、その服が商品化され、気に入った誰かに購入され、ある日その誰かが身につける…典型的な流通の場面にも、その時代の社会や生活意識が表象されているのではないか。
衣服に描かれる、一見オシャレな装飾に過ぎない植物柄が、もしかしたら「なにか」を象徴する機能をもちうるかもしれない。植物のパターンや色彩、身体のフォルムを画面上で描く快楽と、描かれたモチーフが暗示するある社会性を作品として提示する。
沖縄県立博物館・美術館
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