西表島だけにすむ野生のネコです。現在100頭ほどしか生息していないといわれており、国の特別天然記念物に指定されています。遺伝子の解析による最近の研究では、アジアに広く分布するベンガルヤマネコにきわめて近縁で、その亜種と考える研究者もいます。
ヤンバルクイナはクイナ科の飛べない鳥です。沖縄島北部の自然度の高い森林だけにすんでいます。1981年に新種として記載された鳥で、国の天然記念物に指定されています。夜は樹上のねぐらで休み、日中はうす暗い森林内や谷沿いを歩きまわって、地上性の小動物などを捕らえてエサにします。
マングースや捨てられたネコなどの捕食により激減し、今では国頭村でしか見ることができませ。
沖縄には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」という世界遺産があります。
この中には、今帰仁城跡(なきじんじょうあと:今帰仁村)、座喜味城跡(ざきみじょうあと:読谷村)、勝連城跡(かつれんじょうあと:うるま市)、中城城跡(なかぐすくじょうあと:中城村)、首里城跡(しゅりじょうあと:那覇市)、園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん:那覇市)、識名園(しきなえん:那覇市)、玉陵(たまうどぅん:那覇市)、斎場御嶽(せーふぁうたき:南城市)という9つの遺跡、文化的景観、記念工作物が含まれています。これらは琉球が琉球王国への統一に動き始める14世紀後半から、王国が確立した後の18世紀末にかけて生み出された、琉球地方独自の特徴をあらわす文化遺産群として、2001年、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。
珊瑚礁が隆起した石灰岩で形成された沖縄は、化石の宝庫です。沖縄では、地質学上の更新世、考古学上の旧石器時代に属する人類化石が多数発見されています。
代表的なものは、沖縄島南部の八重瀬町にある港川フィッシャー遺跡から発見された港川人で、およそ1万8千年前のものと考えられています。また、那 覇市山下町第1洞穴から発見された山下洞人は、3万2千年前のものと考えられており、日本でもっとも古い人類化石として知られています。
このように、沖縄 には3万年以上前から人々が暮らしており、また、日本で発見されている、1万年前よりも古い人類化石の大部分は、沖縄県から発見されているのです。
シーサーは魔よけの獅子像のことです。ふつう、石や漆喰などでつくられるほか、焼き物や木彫りのシーサーもあります。獅子像を魔よけとして祀る習俗は、オリエント地方で生まれ、その後シルクロードを経て中国に広まりました。沖縄には14~15世紀頃に伝わったといわれています。民家の屋根に座るシーサーは18世紀中頃から登場しますが、一般の家庭に広まるのは明治以降のことです。
沖縄の最高気温は、石垣市伊原間で1998年7月18日に記録された36.0℃でした。(ちなみに県庁所在地である那覇市では2001年8月9日に35.6℃を記録)ちなみに、これまで日本で観測された最高気温は、1933年7月25日に山形で記録された40.8℃です。逆に最低気温は久米島で1965年1月20日に2.9℃を記録しています。
琉球王国時代の正史「球陽」には降雪の記録やツルの越冬の記録があります。気象庁の観測記録では1977年2月にみぞれが観測されました。最近は稀にあられが降ることはありますが、雪が降ることはありません。
今年度のボランティア申し込みは締め切りました。次年度以降のボランティアは追って募集いたします。
博物館のボランティア活動は、常設展示や企画特別展示の案内ならびに教育普及の支援を行っています。
具体的には、「常設展示室」や「企画・特別展示室」において、学校団体の案内、質問への対応などを行うとともに、「ふれあい体験室」「実習室」を中心とした、体験学習のサポートを行っています。
博物館資料の収集方針や、収蔵庫の状況等とも関わってまいりますので、あらかじめご相談ください。(電話:098-851-5401)
事前に申請してください。(電話:098-851-5401)
アカウミガメは、自然状態では甲羅の長さが80cmになるまでに30年ほどかかると言われています。展示している個体は90cm余りあるので、30~40才くらいと思われます。
常設展示室の港川人Ⅰ~Ⅳ号はレプリカです。
本物のⅠ、Ⅱ号は東京大学に、Ⅲ、Ⅳ号は当館に所蔵されていますが、こわれやすいので通常は収蔵庫の中で厳重に保管しています。
全体として大きなコーナーの展示替えはありませんが、美術工芸の部門展示は年3回の展示替えを行います。
また、民俗の部門展示は諸職の技などについて展示替えを行うほか、歴史資料や美術工芸作品についても個別に入れ替えを行います。
バックヤード・ツアーなどを定期的に実施しています。
総合展示室(1,252㎡)、部門展示室(1,344㎡)、特別展示室(459㎡)、企画展示室(351㎡)、合わせて3,406㎡となっています。
首里の旧博物館の展示室は、常設展示室(1,375㎡)、企画展示室(257㎡)の合わせて1,632 ㎡でしたので、約2倍となりました。
博物館がこれまでに刊行した図録、紀要、総合調査報告書等は、情報センターで閲覧することができます。
現在、学芸員の担当専門分野は自然史(生物、地学)、人類、考古、歴史、民俗、美術工芸の6分野です。
博物館の歴史は、1946年4月24日に発足した東恩納博物館にさかのぼります。以来60年あまりにわたって、沖縄県に関わる資料の収集、展示をはじめ、沖縄の特徴ある自然、歴史、文化の調査、研究、普及を行ってまいりました。
このたび長らく拠点とした首里を離れ、2007年11月1日、新都心おもろまちにリニューアルオープンしました。「海と島に生きる-豊かさ、美しさ、平和を求めて-」をメインテーマとした常設展を核として、広く内外に沖縄の独自性、優位性を発信していくとともに、新たに情報センターやふれあい体験室を設置し、気軽に楽しく学習できる、県民に親しまれる博物館づくりをめざしています。