1. 美術館コレクション展 2024. 7.13 - 2025.1.19

開催中の展覧会

美術館 コレクション展

美術館コレクション展 2024. 7.13 - 2025.1.19

2024年07月13日(土) ~ 2025年01月19日(日)

美術館コレクション展 2024. 7.13 - 2025.1.19

美術館コレクション展とは

沖縄出身または沖縄にゆかりのあるアーティストの作品やアジア諸国の現代美術作品を中心に紹介する展覧会です。沖縄の風土が育んだ、油画・水彩画・彫刻・版画・写真・映像等、多彩な沖縄アートに触れることができます。

今回は、「沖縄美術の流れ 山城知佳子作品上映」(コレクションギャラリー1)、「沖縄の彫刻たち」(コレクションギャラリー2)、「沖縄美術の流れ」(コレクションギャラリー3)を開催します。

※会期中、一部展示替えを行います。 

チラシのダウンロードはコチラ

コレクションギャラリー1

沖縄美術の流れ 山城知佳子作品上映


山城知佳子《あなたの声は私の喉を通った》(2009)

上映作品

《オキナワTOURIST》三部作 (2004年)20分

※本作は3つの連作で構成されています。

1.《I Like Okinawa Sweet》

米軍基地のフェンスを背景に、女性がアイスクリームを食べています。フェンスの向こうに見える基地のなかは緑の多い風景が広がっています。アイスクリームは沖縄のお土産として定着していますが、本来は外から持ち込まれたものです。食べ終えるとまた次のアイスクリームが手渡され、炎天下にもかかわらずそれを汗ばみながら食べ続ける女性の様子はいささか過剰であり、苦しみながら無理をして食べさせられているようにも見えます。

2.《日本への旅》

東京の国会議事堂の前で撮影された映像は、ある年の12月23日に撮影されたものです。「国会前」といえば、いままで様々なデモンストレーションが行なわれた場所ですが、亀甲墓のパネルを掲げた女性を撮影したこの映像は、映像と音とのタイミングが時折ずれていたり、映像自体が止まってしまったりと、どこかちぐはぐです。語られていることも沖縄の観光キャンペーンについてであり、「言いたいこと」がうまく噛み合わないまま映像が続いていきます。

3.《墓庭エイサー》

墓庭(ハカナー)とは墓前の広場で、エイサーは旧盆に祖先を迎えるために踊られる芸能です。エイサー隊はそれぞれ頭から紙袋をかぶっています。衣装もシンプルで派手さはありません。一見すると不気味に見えるかもしれませんが、視覚が遮られていても踊ることは可能であり、踊り手は自身の身体感覚に集中していくことができます。「見せる」という前提をあえて覆い隠しながら、エイサー隊は墓庭で踊り続けていきます。

《あなたの声は私の喉を通った》(2009年)7分

サイパン島で戦争を経験した男性が、自身の戦争体験を語っています。しかし、映っているのは女性です。当事者として辛い体験を語ることの困難、そして、語られていることを非当事者が想像することの困難は双方ともに計り知れませんが、体験を語る男性の映像に合わせて、語られた言葉を声に出して読む方法を繰り返していくうちに、一度だけ話が身体に染み入った感覚があったといいます。本作はそのときのテイクをもとにつくられた映像です。


作品目録(コレクションギャラリー1)

 

コレクションギャラリー2

沖縄の彫刻たち


「沖縄の彫刻たち」会場(コレクションギャラリー2)

沖縄の近代彫刻は、人物像が主流でした。1951年、第3回沖展で彫刻部門が開設され、後に彫刻研究会「槐会」の発足により沖縄の彫刻界が活気づいてきました。

1986年の沖縄県立芸術大学の開学後、県外から多くの指導者が訪れることにより、人物像から抽象的な造形へと多岐にわたり、様々な立体作品が制作されるようになりました。


作品目録(コレクションギャラリー2)

【出品作家(五十音順)】

 上原 隆昭 UEHARA Takaaki
 上條 文穂 KAMIJO Fumiho
 儀保 克幸 GIBO Katsuyuki
 タカエズ,トシコ TAKAEZU Toshiko
 玉那覇 正吉 TAMANAHA Seikichi
 富元 明雄 TOMIMOTO Akio
 西村 貞雄 NISHIMURA Sadao
 波多野 泉 HATANO Izumi
 丸山 映 MARUYAMA Ei
 宮城 哲雄 MIYAGI Tetsuo

 

コレクションギャラリー3

沖縄美術の流れ


「沖縄美術の流れ」会場(コレクションギャラリー3)

沖縄には、その歴史や風土から育まれた独特な文化があり、沖縄の美術も時代や置かれた立場や状況に多大な影響を受けながら培われてきました。

本展では、戦前、戦後復興、本土復帰後、沖縄系移民、そして現代美術に章を分け、沖縄の近現代の美術作品をその変遷とともに時系列に辿ります。

美術家達が、それぞれの時代をどのように捉え表現したか、県内外、海外で活躍する沖縄出身、または沖縄にゆかりのある美術家の作品を1年を通して紹介します。

※コレクションギャラリー3では、お手持ちのスマートフォンで「沖縄美術の流れ」の音声ガイドを聞くことができます。(ナレーター:沖縄県立那覇国際高等学校 放送部)


作品目録(コレクションギャラリー3)

【出品作家(五十音順)】

 安次富 長昭 ASHITOMI Chosho
 安次嶺 金正 ASHIMINE Kanemasa
 安谷屋 正義 ADANIYA Masayoshi
 新垣 安雄 ARAKAKI Yasuo
 石垣 克子 ISHIGAKI Katsuko
 大城 皓也 OSHIRO Koya
 大城 精徳 OSHIRO Seitoku
 大嶺 信一 OMINE Shinichi
 大嶺 政寛 OMINE Seikwan
 大嶺 政敏 OMINE Seibin
 神山 泰治 KAMIYAMA Taiji
 川平 惠造 KAWAHIRA Keizo
 喜久村 宏 KIKUMURA Hiroshi
 北川 民次 KITAGAWA Tamiji
 キナ,ローラ KINA, Laura
 儀間 比呂志 GIMA Hiroshi
 具志堅 以徳 GUSHIKEN Itoku
 小橋川 秀男 KOBASHIGAWA Hideo
 ゴヤ,フリオ GOYA, Julio
 城間 喜宏 SHIROMA Kiko
 新城 剛 SHINJO Go
 新城 征孝 SHINJO Seiko
 砂川 喜代 SUNAGAWA Kiyo
 玉那覇 正吉 TAMANAHA Seikichi
 トケシ,エドワルド TOKESHI, Eduardo
 名渡山 愛順 NADOYAMA Aijun
 南風原 朝光 HAEBARU Choko
 藤田 嗣治 FOUJITA TSUGUHARU L.
 真喜志 勉 MAKISHI Tsutomu
 宮城 明 MIYAGI Akira
 本村 恵清 MOTOMURA Keisei
 屋宜 盛功 YAGI Seiko
 屋部 憲 YABU Ken
 山川 さやか YAMAKAWA Sayaka
 山元 恵一 YAMAMOTO Keiichi
 吉田 博 YOSHIDA Hiroshi
 和田 香苗 WADA Kanae

お客様へのお願い

・展示作品および展示ケースには触らないでください。
・展示作品、映像の写真撮影および動画撮影はできません。
 ※山城知佳子作品(コレクションギャラリー1)のみ写真撮影が可能です。
・スマートフォンのカメラ機能を使った翻訳アプリを利用し、キャプション・解説文を翻訳することは可能です。看視員が確認のためお声がけする場合がありますが、翻訳アプリの利用である旨、お伝えください。

沖縄美術 絵画 彫刻 沖縄系移民 現代美術

展覧会情報

会期 2024年07月13日(土) ~ 2025年01月19日(日)
場所 コレクションギャラリー1,コレクションギャラリー2,コレクションギャラリー3
観覧料 |一般|400円(320円)
|大学・高校生|220円(180円)
|中学・小学生〔県外〕|100円(80円)
|中学・小学生〔県内〕|無料
|未就学児|無料

※観覧料は2024年6月時点の金額です。変更となる場合があります。
※( )は20名以上の団体料金
※未就学児、県内小・中学生、キャンパスメンバーズは無料
 キャンパスメンバーズ:沖縄県立芸術大学、沖縄国際大学、専門学校尚学院国際ビジネスアカデミー
※70歳以上の方、障がい者手帳をお持ちの方および介助者1名は無料(身分証の提示が必要です)
※本観覧料でコレクションギャラリー1,2,3がご覧いただけます。
開館時間 9:00~18:00(金・土は20:00まで) ※入場は閉館の30分前まで
休館日 毎週月曜日(月曜日が祝日にあたる場合は開館し、翌平日が休館)、年末年始
主催 沖縄県立博物館・美術館
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