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「竹林七賢人」とは、3世紀頃の中国に実在したといわれる7人の学者や文人のことです。彼らは、政治や世の中のしがらみから離れ、竹林に集まって酒を酌み交わし、音楽や議論を楽しんだと伝えられています。
その姿は、自由で清らかに生きる理想の姿として、中国や日本で度々描かれてきました。
この屏風は、沖縄を代表する画家の一人、山田真山の作品です。
竹林の中で、掛軸を広げて語り合う人、岩に腰掛けてくつろぐ人、談笑する人など、それぞれが思い思いに過ごす姿が描かれています。
淡い色調の画面からは、竹林の澄んだ空気や、静かで穏やかな時間の流れが伝わってきます。