ナレーター：大山 笑依（沖縄県立那覇国際高等学校 放送部）

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澄んだ海の中、まるで森の木々のように、たくさんのサンゴや海藻が重なるように並んでいます。

その間を埋め尽くすように、様々な種類の貝やカニ、ウニ、ヒトデといった生き物が描かれています。上に目を移すと、魚やイカ、クラゲが所狭しと泳いでいます。

どの生き物も生命感に溢れ、豊かで穏やかな海底の様子が描かれています。

嘉数は、アメリカ統治下の沖縄で、軍施設の壁画を描くなどしていました。

この作品もアメリカ軍のレストセンターの壁画として描かれたものです。

壁画は、キャンバスに描く絵とは異なり、絵具が剥がれないような丈夫さが求められます。

今も鮮やかな色を保っているこの作品からは、嘉数の卓越した壁画制作の技術が窺えます。

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