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令和7年度新収蔵品展③ ―展示直前に何が起きているのか―

最終更新日:2026.05.14

(前回からの続き)

6.遅れた広報を挽回させる手段

 今年度は当館の諸般の事情により新収蔵品展のチラシ・ポスターの作成が例年よりも遅れてしまったことから、それをカバーするために従来には無い方法で広報を行う必要がありました。その一環で地域のコミュニティFM局にて展示会の情報を番組内で流して頂くということを試みました。那覇市並びに周辺のコミュニティFM各局へ当展示会広報の依頼を行ったところ、FMレキオ(80.6MHz)、FM21(76.8 MHz)、FMコザ(76.1MHz)の3局が番組内で取り上げていただけることになりました。
  最初に那覇市域をカバーしているFMレキオさんにお邪魔して『にこにこ情報box』という番組で告知する機会を開幕5日前に賜りました。
  番組内で展示会の基本情報と展示内容についてお話させていただきましたが、緊張のため上手く伝わったかどうかは正直、自信がありません。以下に番組動画を貼り付けておきますので、内容が上手く伝わっているのか否かは各自視聴してご判断していただければと思います。

 
 その後は立て続けに浦添市域をカバーしているFM21にて『スマイル情報広場』、沖縄市域をカバーしているFMコザにて『コザりば』の2番組内において広報を行いました。
 以上、3局のスタッフの方々には番組に馴染めるように仕切って頂くなど大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。

7.会場設営は学芸員全員で

 寄贈される資料の内容は様々です。その多様な資料をより分かりやすく展示していくことになるのですが、資料に合わせた展示ケースを選ぶ必要があります。そして、その展示ケースの種類と台数が決定すると、それらをバックヤードから展示会場へ移動していく作業へと入っていきます。移動後は展示会場内で移動させた展示ケースをそれぞれの場所へ振り分けていくことになります。なお、これらの作業は当館学芸員を総動員して行っています(写真1)。

写真1 展示ケースの移動作業

 更に資料を展示した際に、思っていた印象とは異なる場合もあることから、使用する展示ケースを変更または追加で移動させることも多々あります。場合によっては開幕直前にレイアウトを変更することもあります。これらから学芸員の展示へのこだわりと共により良い展示をするための努力を見て取ることができます。展示ケース移動後は各分野の学芸員で展示作業をそれぞれ行っていきます(写真2)。

写真2 展示作業の様子

8.展示だけでない、開催に向けた準備

  展示作業を行っている期間も展示図録の作成、開会式への案内状作成並びに発送、開会式ならびに展示解説会に向けての準備作業などが平行して進められており、開催1週間前にはかなり忙しくなります(写真3)。

写真3 開会式設営直後

 また5月12日に開催初日を迎えるのですが、その前日には当館の交流員の方々を対象にした新収蔵品展の勉強会を毎年実施しています。各分野の学芸員が展示順序に沿って数珠繋ぎで解説を行っていきます。交流員の方々は展示室にて交代で展示室を監視しており、観覧者から簡単な質問を受けることが多々あります。それに答えることができるようにこの勉強会に参加しています。交流員の方々は展示物の情報を頭に入れてから展示初日を迎えることになります(写真4)。

写真4 交流員勉強会の様子

9.開幕初日を迎えて

 これまで触れてきたように様々な準備を経て開幕初日を迎えた新収蔵品展ですが、おかげさまで参加を予定していた寄贈者の皆様、その関係者の方々など約40名が集まり、開会式と感謝状贈呈式が開催され、盛況のうちに幕を下ろすことができましたました(写真5)。その後は展示解説会に移り、こちらも多くの方々が参加して下さいました(写真6)。

写真5 開会式の様子


写真6 展示解説会の様子

 無事に初日を終えたことは展示作業が一区切りしたことを意味し、各分野の学芸員が安堵する瞬間ではありますが、その後も展示物に対する問い合わせや、図録の修正、関係機関への発送といった作業が続くので、展示が終了するまで完全には気を抜くことができません。
 最後に『新収蔵品展―令和7年度収蔵資料―』6月21日まで開催しておりますので、当コラムを一読していただいた方はぜひ、ご観覧していただければと思います。
                                              (おわり)

 

◎『新収蔵品展―令和7年度収蔵資料―』の詳細について

『新収蔵品展―令和7年度収蔵資料―』の詳細は当館HPでも触れております。さらに展示内容について知りたい方は下記URLからアクセスして下さい。
http://okimu.jp/exhibition/1775272999/





                                                 

主任学芸員 山本正昭

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