最終更新日:2012.07.25
当博物館では、学芸員資格の取得をめざす学生を実習生として受け入れています。H24年度は前期と後期の2回の学芸員実習が予定されており、前期の実習は6月12日から25日まで、12名の学生を迎えて行われました。
昨年度から、当館での学芸員実習では、博物館業務の実際に関する講義や演習と合わせて、実習生による展示会の企画・実施を学芸員実習の課題としています。
(当館での展示会の企画・実施については、「展示ができるまで」のコーナーでも紹介しています)
今回は、4名づつ3つのグループ(民俗・考古、自然史、歴史・美術工芸)に分かれて、それぞれテーマを設定して展示課題に取り組んでもらいました。テーマ設定や資料の選定や展示手法など、展示会に至るまでには、メンバーの力を結集し、さまざまな課題をクリアーしなければなりません。今回は、そうした展示作業のうち、展示室での様子をご紹介します。
今回の展示会の開催場所は、博物館3階の特別展示室としました。まずパーテーション(展示会場の間仕切り)や展示ケースを搬入します(写真1)。展示物や展示方法に合わせて、ケースの大きさや配置を決めていきます。展示ケースを配置したら、会場内に掲示するパネルを作成し(写真2)、展示資料を搬入します(写真3)。今回は、ベビーマンモスや大きなブタの模型などの大型資料も展示に使用されました。
頭の中でイメージできていても、実際に展示してみると何か違う、というようなこともしばしばあります。並べてみて、修正、微修正を繰り返すこともあります(写真4)。時には怖い学芸員に怒られたりすることも(?)あるようです(写真5)。
そして、ついに展示の完成!今回は館長も出席し、開会式、テープカットが行われました(写真6)。展示がオープンした後も、実際には展示の微修正、展示品の入れ替えなど、さまざまな作業が続きます。そして、3日間の展示期間の後は、展示会の撤収と、短い間で作業の連続ですが、実習生のがんばりで、今回はとても良い展示会となりました。次回の学芸員実習ミニ企画展にもご期待ください。実習生の皆さん、おつかれさまでした。
博物館班主任 山崎真治