1. バックヤードツアー

バックヤードツアー

最終更新日:2012.08.31

写真1 特別収蔵庫

写真1 特別収蔵庫

写真2 自然史収蔵庫

写真2 自然史収蔵庫

写真3 民俗収蔵庫

写真3 民俗収蔵庫

バックヤードを辞書で引くと“庭”とありました。別のものでは、“商品の在庫の保管場所や加工場などがある売場の裏側のこと”とあり、どちらも“”と言う言葉が共通にありました。の言葉のイメージは色々あると思いますが、博物館の裏側って皆さんどのようなものを思い浮かべますか。
博物館では毎月1回「バックヤードツアー」を開催しています。当日先着12名の受付で、普段入る(見ること)のできない博物館の裏側を学芸員が案内する人気のツアーで、博物館の使命である資料の収集・保存・調査・研究に関する紹介と、それらが展示にどのようにつながっているか知ることができます。

ツアーは博物館3階の学芸員の部屋(ドアには関係者以外立ち入り禁止の張り紙)から始まり、1階と地下を含め約10個ある資料の収蔵庫と、学芸員が調査や研究をする専門性を持つ部屋、外部からの荷物を出し入れするトラックヤードなどを約1時間かけて回ります。すべてをご案内したいところですが、全部を紹介するとなるとかなりの時間を要してしまうため、その中からポイントを絞り込んだ案内となります。特に担当学芸員によっては自身の受けもつ収蔵庫を中心に解説をされる方が多く、毎月ごとのこの催しは、実は若干内容が異なっているのです。案内する学芸員によって毎回異なる解説が聞けることは逆に大変面白いことなのかも知れませんね。 私(教育普及)は担当する収蔵庫が無いので、できるだけ多くの部屋を回るように心がけていますが、最後に皆さんに話すことは、「収蔵する資料の多くが戦災を奇跡的に免れたもので、その多くが県民からの寄贈によるものであること」「資料を大切に保管するだけではなく、調査研究後、展示公開している」です。

バックヤードツアー」終了後、皆さん一同に博物館の裏側について感心して帰られますが、年間で140名ほどの方にしかこのサービスが提供できません。そこで博物館の教育普及としては、この「バックヤードツアー」は博物館の社会に果たす意義を紹介できる催事ととらえ、学校関連団体にのみ特例で開催しています。今年は4つの団体に開催しました。これを読んだ学校の先生方、是非教育普及に問い合わせをしてみて下さい。

主任学芸員 池原 盛浩

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