「作品に手を触れないでください」「写真撮影は禁止です」などなど。
博物館・美術館には「決まりごと」がたくさんありますね。
どうしてこんなに決まりごとがあるのでしょうか?
もしルールを破ってしまったらどうなっちゃうの?
このページを見れば一目瞭然!沖縄のお宝たちの声を聴いてみてくださいね!
お宝に強く触れると壊れたり傷ついたりします。
では軽く触れるのは良いのでしょうか?
人の手には汗や脂がついています。その手でお宝に触ると汗や脂が移りカビが生えることもあります。
一度カビや傷がついてしまったお宝は直しにくく、直せないものもあります。
お宝を守るためにも展示物には触れないようにしましょう!
お宝の天敵は虫とカビです。
そして虫やカビはお宝が大好物です。
私たちが館内にお花や食べ物、飲み物を持ち込むと、一緒に虫や
カビも入ってきてしまいます。
すると大切なお宝たちは食べられてしまい5年後、10年後、100年後にはもうお宝をみることができなくなるかもしれません。
お宝たちを守るためにも館内へは植物や食べ物は持ち込まないようにしましょう。
水分補給をするときは水飲み場または館の外でね!
みなさんは博物館や美術館で「展示室が暗い」と感じたことはありませんか?
博物館・美術館では、展示物を守るためにあえて照明を暗くしています。絵や着物のようなお宝は紙、木、布など熱や光に弱い素材でできていて、光を浴びると色あせてしまいます。
そのため、展示物の素材や性質にあわせて光の量を調節しています。
「展示する」ことは「光を浴びせる(=傷つける)」こと。
みなさんにお宝たちを見てもらうために、できるだけ照明を暗くして、お宝を守る努力をしています。
私たちのお宝を100年後の子孫たちにも見てもらいたいですもんね!
傘などの先がとがったもの、キャリーバックやリュックサックなどの大きな荷物は気がつかないうちにお宝を傷つけてしまう可能性があります。
館内の展示物の多くは古い時代に作られたもの。
傷がつくと元通りに直すことは出来ません。
お宝を守るためにも大きな荷物の持ち込みはコインロッカーへ、傘は傘立てを使ってね!
(ただし、杖は持ち込み可能です。貸出も行っています。)
博物館・美術館では写真やビデオの撮影ができるものとできないものがあります。
その理由は、お宝には必ず「著作権」があるからです。
撮影をしてもいいのかを決められるのは著作者(作品を作った人)だけなのです。
撮影ができないお宝は、目で見て心で楽しみましょう。
また、撮影ができないお宝には撮影禁止マークをつけているよ!
それと忘れないでね。お宝を撮影するときにはフラッシュは使わずに。
展示室は肌寒いですよね。
空気もサラサラとして乾燥しています。
どうしてでしょうか?
湿気が多く暑いところはカビや虫のオアシス。
昔の巻物や絵など紙や木で出来ているお宝がカビだらけになったら大変ですよね!
カビや虫から資料を守るために、館内は一年中一定の温度と湿度に管理されています。
沖縄は外が暑いので特に寒く感じることがあります。
「博物館・美術館へ行くときは上着を持っていく」ことを習慣にしてくださいね!
展示室にはいろんな発見がいっぱいあります。
忘れないように書きとめておきたいときは「えんぴつ」を使いましょう。
そういえば…どうして「えんぴつ」なのでしょうか?
ボールペンや万年筆だと、お宝にインクがつくような事故が起きてしまうかもしれません。
また、シャープペンシルは芯が折れてお宝を汚したり、とがったペンの先で傷つけてしまうかもしれません。
展示室では「えんぴつ」が安心・安全なのです。
沖縄県立博物館・美術館
〒900-0006 沖縄県那覇市おもろまち3丁目1番1号
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