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博物館 企画展2021年10月15日(金) ~ 2021年12月05日(日)
海に囲まれた沖縄の島々で、人々は古来より海の恵みを利用して豊かな海洋文化を育んできました。
沖縄には、昔の人々が捨てた貝殻が堆積した遺跡としての貝塚が354カ所あり、貝塚数は全国の中でも千葉県(744カ所)、茨城県(376カ所)に次いで第3位です。
最も古い貝塚は藪地洞穴遺跡(うるま市)で見つかった約1万年前のもので、その後11世紀に農耕が始まるまで、9000年もの長きにわたって、海と人とが調和した貝塚文化のエコシステムが維持されました。
貝塚の貝には炭酸カルシウムが含まれ、アルカリ分に富むことから、通常の遺跡では残らない骨などの有機質遺物がよく保存されています。当時の人々が食べた魚介類やウミガメ、イノシシの骨、そして時には人骨が出土することもあり、現在絶滅の危機にあるジュゴンの骨も多く出土しています。貝塚は、いわば古代の情報が詰まったタイムカプセルなのです。
本展覧会では、貝塚にまつわる出土品とその調査研究成果を展示公開し、貝塚が語る海と人との関わりをわかりやすく紹介します。
■教えて!山崎先生!! Part1
■教えて!山崎先生!! Part2
■教えて!山崎先生!! Part3
貝塚とは何か。貝塚人とは誰なのか?貝塚をめぐる謎を紐とき、人類史のアーカイブとしての貝塚について、わかりやすく紹介します。
(写真:古我地原貝塚(うるま市)模型)
人類は食物連鎖の頂点に立ち、さまざまなものを食べてきました。中でもジュゴンはウミサチ(海幸)の頂点に位置し、食べものとしてだけでなく、当時の人々の精神文化にも大きな影響を与えました。
(写真:ジュゴンの肋骨で作られた蝶形骨製品(沖縄市室川貝塚))
約100年前に荻堂貝塚(北中城村)や伊波貝塚(うるま市)から発見された出土品をはじめ、戦前・戦後に行われた沖縄の貝塚調査の様子と出土品を紹介します。
(写真:具志原貝塚(伊江村)発掘調査時のスナップ(1963年))
貝塚の貝や遺物の科学分析を通して、古代の気候や環境、物資の流通や食べものの移り変わりに迫るとともに、科学的手法にもとづく貝塚人の顔貌復元について紹介します。
(写真:武芸洞人の頭骨から復顔した模型(制作途中))
参加申し込み方法などは詳細が決まり次第、随時更新していきます!
日時 | 2021年10月16日(土)14:00~16:00 |
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会場 | 3F講堂 |
講師 | 黒住 耐二 氏(千葉県立中央博物館) |
日時 | 2021年11月20日(土)午後 |
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場所 | うるま市内各地(フィールドツアー) |
講師 | 横尾 昌樹 氏(うるま市教育委員会) |
日時 | 2021年11月13日(土)14:00~16:00 |
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会場 | 1F博物館講座室 |
担当 | 山崎 真治(沖縄県立博物館・美術館) |
日時 | 2021年10月16日(土)・11月11日(木)10:00~11:00 |
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会場 | 3F博物館企画展示室(貝塚展会場) |
担当 | 山崎 真治(沖縄県立博物館・美術館) |
日時 | 2021年11月13日(土)10:00~11:30 |
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会場 | 1F博物館実習室 |
講師 | 山崎 真治(沖縄県立博物館・美術館) |
日時 | 2021年11月21日(日)10:00~11:30 |
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会場 | 1F博物館実習室 |
講師 | 澤浦 亮平(沖縄県立博物館・美術館) |
会期 | 2021年10月15日(金) ~ 2021年12月05日(日) |
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場所 | 特別展示室1,特別展示室2 |
観覧料 |
一般 1,000円(800円)、高校・大学生 500円(400円)、小・中学生 200円(160円) ※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金 ※ 障がい者手帳か療育手帳をお持ちの方と介助者の方1名は無料 【プレイガイド】 ミュージアムショップゆいむい(沖縄県立博物館・美術館内)、ローソンチケット(Lコード 81546) ※前売券は、2021年10月14日(木)まで販売 |
開館時間 | 9:00~18:00(金・土は20:00まで) ※入場は閉館の30分前まで |
休館日 | 毎週月曜日 |
主催 | 沖縄県立博物館・美術館 |