1. 琉球王国文化遺産集積・再興事業博物館特別展 手わざ -琉球王国の文化ー

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博物館 企画展

琉球王国文化遺産集積・再興事業博物館特別展 手わざ -琉球王国の文化ー

2020年02月04日(火) ~ 2020年03月15日(日)

琉球王国文化遺産集積・再興事業博物館特別展 手わざ -琉球王国の文化ー

解き明かされる手わざ。蘇りし琉球の美。

琉球王国時代から相伝する8つの手わざ(​​​​​​絵画、木彫、石彫、染織、漆芸、陶芸、金工、三線)の模造復元から得られた情報と作品を通じ、琉球王国の豊かな「手わざ」の素晴らしさと、琉球の美意識の世界を紹介します。

琉球王国文化遺産集積・再興事業とは

近代化や戦争で失った美術工芸品を製作する手わざ(技術等)を、科学分析等の最新研究による情報をもとに模造復元し、さらには王国文化として発信する事業です。
平成27年度より実施設計を行い、平成28年度より8分野(絵画、木彫、石彫、漆芸、染織、陶芸、金工、三線)65件の資料を模造復元製作しています。昨年度まで36件が完成しました。この度、完成した作品を中心に特別展を開催します。

琉球王国文化集積・再興事業とは
 

プロローグ なぜ今、手わざの力が必要なのか

戦争で破壊された文化財(撮影:山本 清)

戦争で破壊された文化財(撮影:山本 清)

琉球王国としての歴史と文化を有していた沖縄県は、明治以降の近代化や、先の沖縄戦において多くの有形無形の王国文化遺産を消失してしまいました。
「琉球王国文化遺産集積・再興事業」は現代沖縄の手わざの力を結集して、世界に誇ることができる王国時代の文化遺産を蘇らせました。その成果を本展覧会でお披露目します。

 

§1 手わざの秘密をさぐる

琉球王国時代には、すばらしい美術工芸品が数多く生み出されました。しかし、その製作についてはよくわからないものが多くありました。このコーナーでは、調査を通じて得られた新知見や製作の裏側を資料とともに紹介します。解き明かされた手わざの世界をご覧ください。
 
赤絵枝梅竹文碗(あかええだうめたけもんわん)

赤絵枝梅竹文碗 左から「原資料・県指定」「模造復元品」「製作工程」

 

必見! 漆器製作の秘密がわかる! プロジェクションマッピング!

高さ約60㎝の大きな漆器、御供飯(うくふぁん)は数多くの製作工程を経て完成しています。映像投影の最新技術を使って、手わざの秘密を紹介します。
御供飯(うくふぁん)製作工程
 

§2 琉球王国の文化

「石彫の世界」「王都の暮らし」「地方の暮らし」の3つのパートに分けて、豊かな文化を紹介します。琉球王国の人々はどのような暮らしを送っていたのでしょうか。身の回りの調度品等をみることで、暮らしの一端がみえてきます。
  • 〈表〉木綿紺格子に緯浮花織衣裳〈裏〉木綿黄色地紅型

    〈表〉木綿紺格子に緯浮花織衣裳
    〈裏〉木綿黄色地紅型

  • 玉陵石獅子(たまうどぅんいしじし)

    玉陵石獅子(たまうどぅんいしじし)

必見! 往時の三線の音色

復元・盛嶋開鐘附胴(もりしまけーじょーつけたりどう)

盛嶋開鐘附胴

現代の三線と、王国時代の三線は、弦の素材や胴内部の彫刻、蛇皮の張り加減など様々な面で違いがあることがわかりました。
このコーナーでは、人間国宝の照喜名朝一氏が演奏する復元・盛嶋開鐘附胴(もりしまけーじょーつけたりどう)の音色を映像でお楽しみいただけます。

§3 琉球王国の美

模造復元を通してみえてきた「琉球の美意識」を紹介します。まず「かたちの美」に注目すると、精緻な美がある一方で、左右非対称な美の表現があります。どちらも高度な手わざによるものです。また「色の美」と題し、染織品などの色に焦点を当てた展示をお楽しみください。
  • 絹紺地巴紋入松竹梅模様紅型風呂敷(きぬこんじともえもんいりしょうちくばいもようびんがたふろしき)

    絹紺地巴紋入松竹梅模様紅型風呂敷(きぬこんじともえもんいりしょうちくばいもようびんがたふろしき)

  • 托付銀わん(三御飾)部分拡大

    托付銀わん(三御飾)(たくつきぎんわん(みつおかざり))部分拡大

  • 縫取織(ぬいとりおり)ウッチャキ

    縫取織(ぬいとりおり)ウッチャキ

必見! テーゲーじゃない ⁈ 琉球の美意識

現代は左右対称でゆがみがないことが美しいと思われがちですが、琉球王国時代は違ったようです。「あえて」左右非対称にしていると考えられるような作品がいくつもあることがわかりました。詳しくは展示室でご覧ください。
※展示品はすべて模造復元品です。

エピローグ

沖縄県は、74年前の戦災で多くを失いましたが、先人たちの努力によって、文化を取り戻してきました。現代においても、貴重な文化財は、いつどのような形で失われるかわかりません。失われた文化を取り戻すには、積み重ねた英知と、手わざの力が必要です。手わざは、人から人へ伝えられ、レガシーとしてこれからも未来へと引き継がれていきます。

美術工芸品 琉球王国 漆器 絵画 科学調査

展覧会情報

会期 2020年02月04日(火) ~ 2020年03月15日(日)
場所 特別展示室1,特別展示室2,企画展示室
観覧料 一般 ¥800(¥650)
高校・大学生 ¥500(¥400)
小・中学生 ¥300(¥250)
※( )内は前売ならびに20名以上の団体料金。
※障がい者手帳か療育手帳をお持ちの方と介護者の方1名は当日料金の半額。
開館時間 9:00~18:00(金・土は20:00まで) ※入場は閉館の30分前まで
休館日 毎週月曜日 ※ただし2/24(月)は開館
メンテンナンス休館(2/17(月)~2/21(金)、2/25(火)
主催 沖縄県立博物館・美術館
協力 石垣市立八重山博物館、伊是名村教育委員会、一般財団法人 J.フロントリティリング史料館、一般財団法人沖縄美ら島財団、一般社団法人養秀同窓会、沖縄科学技術大学院大学、沖縄県立芸術大学、沖縄県立埋蔵文化財センター、九州国立博物館、久米島博物館、公益財団法人日本民藝館、サントリー美術館、女子美術大学美術館、デンマテリアル株式会社 色材科学研究所、東京国立博物館、独立行政法人 国立文化財機構 東京文化財研究所、那覇市市民文化部文化財課、那覇市立壺屋焼物博物館、那覇市歴史博物館、奈良国立博物館、法住寺
後援 NHK沖縄放送局、沖縄県教育委員会、沖縄タイムス社、沖縄テレビ放送株式会社、株式会社ラジオ沖縄、琉球朝日放送株式会社、琉球新報社、琉球放送株式会社
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