このたび、沖縄県立博物館・美術館が所蔵する「琉球国図」が、東京大学史料編纂所のデジタルアーカイブを通じてWeb公開されることになりました。

「琉球国図」は、東京大学史料編纂所所蔵の『海東諸国紀』に収録されている図と非常に類似しており、いずれも15世紀の琉球や日本の様子を伝える貴重な歴史資料です。当時の琉球が中継貿易で栄えていたことや、室町時代の日本と琉球王国との航路を知る手がかりとなります。

　東京大学史料編纂所と沖縄県立博物館・美術館は研究協定を締結し、これら2つの絵図を連携させて操作できる「15世紀の日本図・琉球図デジタルアーカイブ」を構築しました。本アーカイブでは、図中の文字検索や地名の現代地図へのリンク表示のほか、双方の図を連携させた操作が可能です。

また、スマートフォンからも簡単に利用できるため、一般の方や学校教育の場での活用が期待されます。これにより、大学と地域の連携が深まり、研究成果を広く社会に還元する意義ある取り組みとなります。

ぜひご活用ください。

【15世紀の日本図・琉球図デジタルアーカイブ】
https://www.hi.u-tokyo.ac.jp/collection/digitalgallery/nihonzu/