最終更新日:2020.10.20
第4回目となる今年度のコンクールには1484点の作品応募がありました。回を重ねるごとに出品者の技術の向上や内容の深まりを感じています。画面からは描く熱意が伝わり、毎年楽しく審査させていただいています。
テーマである「むし」を楽しく、そして美しく、工夫した画面構成で、その作品にしかない素晴らしい表現がみられました。
本コンクールではテーマ以外の描く対象・内容、用いる画材を限定していないため、実に多様な作品が寄せられます。子どもたちは「自由」に、自分の思いや願いを色やかたちにのせて表現しています。このような創造活動は、今後の心の成長や発達を支えていくものになっていくことでしょう。
今年度はコロナ禍の厳しい中、コンクールに応募いただき、子供たちはもちろんのこと、ご家族のみなさま及び、各団体の先生方、並びにご尽力いただいている関係者の方々に心より感謝申し上げます。そして、子どもたちが「自由」に描き発表できる機会を先生方や保護者のみなさまとともに今後とも支えていきたいと思います。
応募総数1484枚 (美術館教育普及)
前年度よりも作品数が多く、皆さんの意欲がとても感じられました。今回のテーマ「むし」に対して、実際の色にとらわれず、色合いの工夫をするなど美しく、そしてパワフルに描いた元気のある作品たちは飛び出して見えるくらいの迫力でした。入賞作品は児童・生徒の視点で表現しており、それぞれの作品からテーマやストーリーが見えていた点が評価に繋がっています。今後も一つ一つ丁寧に意欲的に制作に励んでください。
様々な観点から「むし」を描き、自分らしさが存分に発揮されていました。日常であったり、あこがれの空間であったりと人間と虫との共存世界を感じ、いろいろな視点からの作品を見ることができました。各学校の取り組みの工夫、テーマに対する投げかけが見られ、大変好感が持てました。
昨年に比べ応募数も増え、見ごたえのある、そして楽しい気持ちになる作品が多かったです。
ひねりのきいたあっと驚くアイディアで描かれた作品など、それぞれの世界観を配色や構成、画材などの工夫で、技術の高さが伺えました。
大好きな虫たちを独特な視点で色や形を組み合わせて描かれている作品が多く、リズミカルで楽しい作品がありました。絵を完成させた時の達成感や充実感を忘れずに、今後も楽しく表現する情熱を大切にしてほしいと思います。
審査委員長〇稲嶺成祚 (琉球大学名誉教授)
審査委員 〇有川愛乃(兼城中学校)〇坂元蘭(豊見城中学校)〇久場佳奈子(沖縄工業高校)