上原よし Yoshi UEHARA
1943 年生まれ。上原が小学生から高校まで宮城健盛の妻(宮城スミ)から日本舞踊を習う稽古場に掛けられていた絵を見て、美術に興味を抱くようになる。与那原中学校、知念高校でも美術部に在籍し、琉球大学文理学部美術工芸学科に入学。同級生に、西村貞雄(琉球大学名誉教授)、和宇慶朝健(沖縄県立芸術大学名誉教授)、伊知稔(イチミノル・画家)らがおり、上原を入れて12名のアットホームな学生生活を送った。
上原の指導教官は安谷屋正義、安次富長昭、安次嶺金正、宮城健盛、玉那覇正吉、山元恵一、新垣栄三郎であったが、上原が3年の時、普段何も話さない玉那覇正吉が「君は塑像に向いているよ。がんばったら?」と声をかけたことがきっかけで、彫刻制作へと心が定まった。大学を卒業した1967 年に第19回沖展彫刻部門に入選する。現在は、沖縄女流美術家協会、個我の形象展、沖展などで発表を続けている。
【作家による作品解説】
風のささやきの音に、思いをめぐらせ、内なる生命感と人間の持つ二面性を、レリーフに表現した。
沖縄県立博物館・美術館
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