【展覧会概要】
台湾は人口約2300万人、沖縄最西端の島から111㎞の近い距離にあり、本県から最も近い外国です。特にアジアのなかでも沖縄の歴史や文化と深い関係があり、明治政府の「台湾出兵」から第二次世界大戦後まで日本による台湾統治の歴史が深く関係しています。
本展示会では、まず台湾の歴史と住民について概観し、統治者の度重なる交代によって複雑な変転を遂げてきた台湾の歴史をたどりながら、近年急速な民主化を実現した経緯や背景を紹介します。また沖縄と台湾に関する刻まれた歴史の証跡、双方に見られる新しい文化の萌芽を紹介し、多様な民族と言語を有し、多様な文化を形成しながら発展する「隣のシマ」の歴史と文化を紹介します。
(繁体中文)
人口大約2300萬的臺灣,距離沖繩最西邊的島嶼僅有111公里之遠,是距離沖繩縣最近的國家。對於沖繩而言,臺灣與沖繩之間具有深厚的歷史和文化淵源。從「臺灣出兵」乃至第二次世界大戰後日本統治臺灣的歷史脈絡當中,可以窺見沖繩與臺灣之間具有密不可分的關係。
本次展覽,首先簡單介紹臺灣歷史和居民的概況,從回顧臺灣外來統治者政權頻繁更迭複雜的歷史變化,到進一步瞭解近年來臺灣快速民主化的背景與過程。藉此次展示機會,介紹沖繩與臺灣相關的歷史跡證,以及雙方所呈現出來最新萌芽的文化,理解擁有多樣民族、多樣語言所發展而成擁有多元文化的「鄰島」歷史和文化之樣貌。
第1章 地理から見える台湾
(臺灣的地理位置)
17世紀から20世紀初頭に描かれた台湾と琉球(沖縄)の古地図を読み解きながら、「琉球・流求」の名称が太平洋の西側、中国の東方のどの地域を示していたのか、「台湾」という名称の由来は、いつ頃から呼ばれたのかを古地図を通して紹介します。
第2章 近代の台湾
(近代臺灣)
台湾は、1895年から1945年までの50年間、日本の植民地でした。多くの日本人が仕事をもとめ台湾に渡りました。日本の人々は台湾でどのような生活をし、台湾の人々とどのように交流していたのか写真やモノ資料を通して紹介します。
第3章 台湾と沖縄
(臺灣與沖繩)
台湾から沖縄への移住が本格的に始まったのは、1935年が最初でした。八重山のパイン産業をはじめ、多くの農産物と技術が沖縄にもたらされ、戦後沖縄の産業発展に貢献しました。また、海上においても、台湾と沖縄の漁民による交流が行われていました。本章では黒潮を跨いだ台湾と沖縄の経済的交流を紹介します。
第4章 現代台湾と沖縄
(現代臺灣與沖繩)
1980年代後半、台湾内外から民主化運動が興りました。こうした民主化の動きを背景に、台湾と沖縄の自治体交流が盛んになります。1982年に花蓮懸と与那国町が、1995年には蘇澳鎮と石垣市、2007年に基隆市と宮古島市がそれぞれ姉妹都市を締結し、様々な文化交流を行っています。また、近年台湾で盛んとなっている「文化創造」という若者達による新しい文化活動についても紹介します。
【関連催事】
・博物館文化講座 「台湾から見える沖縄 現地取材レポート」
講師;松田 良孝 氏(中華民国外交部フェロー・ジャーナリスト)
【日時】10/5(土)14:00~16:00(開場13:30)
【会場】3F講堂
【定員】200席(当日先着順)※入場無料
https://okimu.jp/event/1566102177/
【関連企画展】
・特別企画展 沖縄のハジチ、台湾原住民のタトゥー「歴史と今」
※入場無料
【会期】2019年10月5日(土)~2019年11月4日(月)
【会場】博物館特別展示室2(台湾展の隣の展示室で開催)
【主催】株式会社Nansei
https://okimu.jp/exhibition/1567577451/