06 《識名園》大野 麦風(1’04”)

ナレーター:佐々木 彩夏(沖縄県立那覇国際高等学校 放送部)

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鮮やかな赤地に白い梅模様の衣装をまとった女性が、扇を手に優雅に舞っています。きらびやかな髪飾りと紫色のハチマキをつけたその姿は、とても華やかです。

後ろには、紺や黄色の絣の着物を来た女性たちが、琴や三線を奏で、舞を引き立てています。

さらに奥の屏風には、六角形の東屋やアーチ形の石橋が描かれており、琉球王家の別邸「識名園」であることがわかります。

舞と音楽、そして王家ゆかりの庭園の風景が相まって、優美な雰囲気が広がっています。

大野麦風は、1934年に沖縄を訪れました。沖縄の芸能に触れ、その魅力を描きとろうとした麦風のまなざしが感じられます。

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