※7月上旬に実施した石垣島の洞穴調査レポートの続きです。
前半部分は
【フィールドワーク】石垣島の洞穴調査-その1-
をご覧ください。

朝の準備風景です。

今日は洞穴プロフェッショナルの隊長の指揮のもと、
みんなで竪穴(たてあな)降下に挑戦します!
(写真左側の窪地が竪穴)

安全確保のため、ロープとラダー(ワイヤー梯子)を設置し、
ハーネスを装着して竪穴に降下します。
安全確認の徹底!

石垣市教育委員会の皆さんも竪穴降下にチャレンジしました。
おつかれさまです!

竪穴(1カ所目)の内部の様子。
洞床には植物が生い茂り、神秘的な風景です・・・

竪穴内部には土砂が流れ込んでいました。

隊長も降下します。途中からぶら下がりになります。
気を付けて!

竪穴内部から空を見上げたところ。
天窓になっています。
竪穴の長径は約30m、深さは15~20mほどあるようです。

この竪穴は、ラミナ(葉理)の発達した砂質石灰岩層中に形成されていて、
ドラマチックな景観になっています。右下に人がいますよ。

お昼に食べた八重山そば。かまぼこが石垣島のカタチを
していてグッドです。ごちそうさまでした!

イシガキトカゲが日向ぼっこしていました。

2カ所目の竪穴。こちらはかなり深いようですが、大丈夫でしょうか・・・
(心配)

ロープとラダーを設置して、まず隊長が降下します。
安全確認、よろしくお願いします!

竪穴内部のパノラマ写真。
洞床は平坦で、砂質の堆積物で埋まっています。
※ドローンで撮影した竪穴(その2)の動画は
こちらからどうぞ。

壁面に見られたシアノバクテリアによる生成物。
光のさす方向に成長しています。

竪穴内部に落ちていたサラサバテイラ。
ヤドカリさんのお家だったかな?

人の手のような変わった形のつらら石。

上から見るとこんな感じ。写真中央に人がいます。
竪穴の直径は30~40m、深さは20mほどあるようです。

次はジャングルの中の横穴を探検します。
ヘビに気を付けて!

いい感じの洞穴にたどりつきました。

内部はホールになっていました。
きれいな鍾乳石が発達しています。

みんなで内部を調査します。

骨が落ちていました。何の骨でしょうか・・・
みんなで議論しています。

洞口の下方には石灰岩と礫層の不整合面が露出していました。
周辺にも洞穴がありそうですね・・・
石垣島の洞穴調査、いかがだったでしょうか。
今回の調査では遺跡や人骨に関する知見も得ることができました。
今後詳しく調査研究していく予定です。
今回の調査では、石原与四郎博士(福岡大学)、大岡素平氏(おきなわワールド)、石垣市教育委員会の皆さんにご指導・ご協力いただくとともに、大変お世話になりました。心より御礼申し上げます。
※洞穴探検には危険が伴います。必ず経験者の指導のもと、必要な装備を整え、安全には十分に注意して入洞するようにしてください。
主任学芸員 山崎真治