類須恵器

最終更新日:2007.10.09

類須恵器は、11世紀~14世紀頃に琉球列島で広く流通した素焼きの陶器です。表面は灰色で、壺を中心に甕、鉢、碗などの形があります。古墳時代~中世にかけて日本で使われた須恵器に似ていることからこの名前が付けられました。

また鹿児島県徳之島で類須恵器を焼いたカムィヤキ窯跡群が見つかり、その名前をとってカムィヤキとも呼ばれます。

今回紹介するのは、久米島町のヤジャーガマ遺跡で発見された壺形の類須恵器です。高さは20.5㎝で、表面には波形の文様が付けられています。またよく見ると表面全体には「叩き」と呼ばれる技法によって付いた工具の跡が、文様のように残っています。

 

主任  羽方 誠

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