―小さな芸術品を通して見るランの大きな世界
ランは地上の植物の中で最も多様化したグループで、その華やかなイメージから、多くの国で切手の題材に取り上げられています。
本展覧会では、沖縄美ら島財団が所蔵する世界中の植物が描かれた切手のコレクション約10,700点の中からランが描かれた切手を中心に厳選し、ランの進化の歴史や人類との関わりを紹介すると共に、それが切手でどのように取り上げられてきたのかを、様々な切り口で紹介します。また、日本郵便株式会社沖縄支社との共催により、沖縄における郵便事業の歴史をふりかえります。
切手という「小さな芸術品」から垣間見えるランという植物の大きく多様な世界をお楽しみください。
展覧会チラシはこちらからダウンロードできます。
プロローグ 郵便と切手の歴史
日本の郵政150周年にあたる今年、近代郵便制度とともに誕生した切手の役割と、日本や沖縄の郵便と切手の歴史をふりかえります。
1.花とランの切手
花やランが、いつどのように切手に現れ、現在のように多くの種類が発行されるようになったのか、その歴史をひもときます。
2.印刷技術とラン切手(協力 国立印刷局お札と切手の博物館)
切手の印刷は、偽造防止の技術革新と共に発展してきました。ランの切手の多様化に印刷技術が果たした役割を解説します。
3.ランの研究と切手
ランという植物の多様化の歴史を明らかにしてきた様々な研究と、それが切手の図柄にどう反映されてきたのかを紹介します。
4.ランの絵画と切手
写真のない時代に発展をとげた写実的な植物画を切手の画面に凝縮した、ラン絵画切手の珠玉の逸品を紹介します。
5.ランの産業と切手
世界におけるランの産業化(花卉園芸、バニラ産業)の歴史をひもとき、その下に誕生した栽培種の切手を紹介します。
6.自然保護とラン切手
自然保護を啓発するために発行された切手に、ランがどのように描かれてきたのか、国内外の実例をあげて解説します。
7.ランに見る切手のお国柄
世界のランを中心とする植物の切手を紹介しながら、ランが切手に描かれる頻度やその地域差の背景にあるものを考えます。
関連イベント
■講演会(詳細は
こちら)
| 日 時 |
2021年12月14日(火)13:30~16:10(13:00開場) |
| 会 場 |
1F博物館講座室(定員50名) |
| 講 師 |
第1部「切手から眺める世界」
切手デザイナー 玉木 明 氏(日本郵便株式会社 本社)
第2部「ラン切手の世界」
米倉 浩司(一般財団法人 沖縄美ら島財団) |
| 参加費 |
無料 |
| 参加方法 |
事前申込み
来館または電話(098-941-8200)※11月14日(日)から受付開始 |
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