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博物館 特別展2023年12月12日(火) ~ 2024年02月12日(月)
当館では、2万年以上前の旧石器時代の人類の暮らしぶりを明らかにするために沖縄島南部の南城市サキタリ洞遺跡(ガンガラーの谷内)の調査を行っています。サキタリ洞遺跡では旧石器時代人の島へのユニークな適応が解明され、新知見も続々と加わっています。こうした最新の調査成果を受け、本展では、最初に海を越えて琉球列島へ到達した人類の豊かな実像を探ります。
さらに、他地域にも視野を広げ、700万年以上に亘る人類史の中で最も長い期間を占める旧石器時代に、私たちの身体的・文化的基盤が形成されたことを様々な展示物によって紹介します。
【特別協力】
3万年前の航海を再現するために制作された丸木舟「スギメ」。
沖縄へ最初に海を越えてやってきた人々がどのような航海技術を備えていたのかを実験的に検討した「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」(国立科学博物館)を紹介し、実際に使用された丸木舟「スギメ」を展示します。
類人猿・猿人・原人・旧人・新人の剥製および全身復元模型を間近で見比べられるように並べ、直立二足歩行、道具の使用、脳の増大といった人類進化のキーポイントを紹介します。
人類進化の舞台である旧石器時代は乾燥、寒冷な氷河期でした。
動物化石、埋没林、年縞堆積物といったさまざまな痕跡から復元される過去の環境について紹介します。
氷河期を乗り越えるためにはそれまでの身体的な適応ではなくむしろ文化的な適応が重要でした。
ここでは、寒冷地や海域といった世界中の多様な環境にまで進出できた背景となる事象を紹介します。
旧石器時代人のこころを垣間見るために彼らの芸術や墓を紹介します。
旧石器時代の芸術はヨーロッパで見つかる洞窟壁画に代表されますが、近年ではアジアでも見つかるようになり、ビーズなど地域を問わず共通する要素も明らかとなってきました。
海を越えて琉球列島へ最初にやってきた旧石器時代人について近年の調査研究によって明らかとなった最新の成果を紹介します。
旧石器時代に獲得された身体的な特徴や文化的な基盤は現代人の中にかなりの割合で受け継がれています。
ここでは、遠い過去に生きた旧石器時代の人類が色濃い「残像」として現代人に引き継がれていることを紹介します。
旧石器時代研究にさまざまなアプローチをとる研究者たちを紹介します。
※すべて終了しました。
会期 | 2023年12月12日(火) ~ 2024年02月12日(月) |
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場所 | 特別展示室1,特別展示室2,企画展示室 |
観覧料 |
【一般】¥1,200(¥960) 【高校・大学生】¥700(¥560) 【小・中学生】¥500(¥400) ※( )は前売ならびに20名以上の団体料金 ※未就学児無料 ※障がい者手帳、療育手帳をお持ちの方と介助者の方1名は当日料金の半額 【当日券】 ・沖縄県立博物館・美術館 チケット売り場 ・ローソンチケット(Lコード:82841) |
開館時間 | 9:00~18:00(金・土は20:00まで) ※入場は閉館の30分前まで |
休館日 | 毎週月曜日、年末年始(2023年12月29日(金)~2024年1月3日(水))、2024年1月9日(火) ※ただし2024年1月8日(月・祝)および2月12日(月・祝)は開館 |
主催 | 沖縄県立博物館・美術館 |
協力 | 株式会社南都(おきなわワールド・ガンガラーの谷) |
特別協力 | 船の科学館「海の学びミュージアムサポート」 |
後援 | 沖縄県教育委員会、沖縄考古学会、(一社)日本人類学会、日本動物考古学会、沖縄タイムス社、琉球新報社、沖縄テレビ放送、琉球放送、琉球朝日放送、NHK沖縄放送局、ラジオ沖縄、FM琉球(FMレキオ)、沖縄県立博物館友の会 |
協力・連携 | (独)国立科学博物館、東京大学総合研究博物館、東京都立大学、国立民族学博物館、野外民族博物館リトルワールド、志摩スペイン村、福井県年縞博物館、(公財)日本モンキーセンター、(特非)日本オランウータン・リサーチセンター、(公財)沖縄こどもの国、(公財)北海道埋蔵文化財センター、花巻市総合文化財センター、地底の森ミュージアム、南城市教育委員会、仙台市教育委員会、Institute of Archaeology, Viet Nam、慶應義塾大学文学部民族学考古学研究室、新潟医療福祉大学自然人類学研究所、沖縄県立向陽高等学校 |