1. 開館1周年記念特別展 「中国・北京故宮博物院秘蔵 甦る琉球王国の輝き」

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博物館 特別展

開館1周年記念特別展 「中国・北京故宮博物院秘蔵 甦る琉球王国の輝き」

2008年11月01日(土) ~ 2008年12月21日(日)

開館1周年記念特別展 「中国・北京故宮博物院秘蔵 甦る琉球王国の輝き」
琉球は、明の洪武帝が呼びかけた入貢に応じたl 3 7 2年から琉球処分があった1 8 7 9年までの約500年間、中国との友好交流の歴史がある。この展覧会は、北京故宮博物院が所蔵する琉球王国から献上された美術工芸品の紹介を通して、中国と沖縄の友好の歴史を現在に受け継ぎ、さらなる交流の発展を目的としている。

【展示内容】
第1章 琉球王国と北京
1 5世紀前半から1 9世紀初頭まで北京は中華王朝の皇城であり、アジア最大のヒト・モノ・情報の集積地であった。琉球は約500年にわたってこの北京へ使節を派遣し、北京中央の紫禁城(故宮)に住まう皇帝へ国王からの書簡と貢ぎ物を届けた。この外交関係によって、琉球は中国から経済的な恩典を受け、文化や情報を取得すると同時に、国際社会の中における自国の地位を存立していった。この章では、琉球使節の北京訪問の様子や、琉中関係を主催した中国皇帝と琉球国王に焦点を当て、北京を中心に展開された琉球・中国の外交関係を解説する。
第2章 琉球の誇り
琉球処分によって琉球と中国の関係は断片的となり、両者の距離はしだいに遠のいていったが約1 0 0 年後の1 9 8 0年代に学術研究レベルで再び中琉の交流が始まった。さらに、2003年から2006年の中国北京故宮博物院と沖縄県教育委員会による合同調査によって6 0 0点余の琉球から中国へ贈られた工芸品が故宮博物院から発見されたこれら貴重な資料を展示する。
第3章 冊封使、皇帝の使い
琉球王国には国王が代替わりをする度に皇帝よりの使者、冊封使が派遣された。特に清代、琉球に派遣された冊封使達は、中国の高級官僚試験科挙に受かったエリートであると同時に最高の文化人でもあった。冊封使達と琉球人達は漢詩や書の贈答を通して交流を行い、当時としては最先端の文化にふれた。第3章は中国側の人の動きとして冊封使をテーマに展示を行う。

第4章 進貢を支えた人々
琉球と中国の交流を支えるために多くの琉球人が琉球と中国を行き来している。航海技術が蓄積されていた当時においても、東シナ海を越えることは命がけの事業であった。第4章では中国との関係を5 0 0年にわたり支えた久米村の人びとや・中国の制度および文化を学んだ留学生(官生)たちをはじめ、海上の道として重要な存在であった久米島に焦点をあてる。

第5章 琉球の美意識
中国へ献上された漆器などの工芸品は王府の官営工房貝摺奉行所で製作された。貝摺奉行所ではデザイナーである絵師によって漆器がデザインされる。こうした美術工芸品の制作の裏には王国の威信をかけた、美意識と技術があったのである。ここでは王府の献上品のデザインを担った絵師達の作品を紹介し、漆器のデザインの原点に迫ってみたい。

甦る琉球王国の輝きチラシ裏面

展覧会情報

会期 2008年11月01日(土) ~ 2008年12月21日(日)
場所 特別展示室1,特別展示室2,企画展示室
開館時間 9:00~18:00(金・土は20:00まで) ※入場は閉館の30分前まで
休館日 毎週月曜日
主催 沖縄県立博物館・美術館
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