【開催概要】
2015年、沖縄が戦後70年を迎えるこの節目の年に、40年以上にわたり沖縄の現状を撮り続けてきた二人の報道カメラマンの写真展を開催します。大城弘明は沖縄タイムス社で、山城博明は琉球新報社で発信する以前から、それぞれ復帰闘争、戦争の爪痕、祭祀、習俗を撮影してきました。
本展覧会では、沖縄戦の終戦から70年を経てもなお消えない痕跡と今なお続く不条理への憤りを、二人の写真でたどります。一方、人々のくらしのなかで受け継がれてきた習俗や祭祀から、根源となっているものを探ります。沖縄の「今」をとらえる報道人としての目は、県民に寄り添いながら、厳しくそのありさまを伝えてきました。同時に、その眼差しは温かく、彼らが切り取ったくらしのなかの表情には、引き受けられない現実を生きてぬいてきた複雑な心情まで写しだしているように見えます。そんなふたつの目線をもつ二人の写真をご紹介いたします。

報道カメラマン 大城弘明・山城博明 写真展　二人が撮らえた沖縄・終わらない戦後 
 

【プロフィール】
大城弘明（おおしろ・ひろあき）
1950年、沖縄県三和村福地（現糸満市）生まれ。琉球大学在学中から、復帰闘争、全軍労運動、反基地闘争などを撮影。卒業後はフリーカメラマン、岩波映画写真部契約撮影助手を経て、73年沖縄タイムス社編集局写真部に入社。2015年3月に退職する。報道写真のほか、くらしのなかに残る沖縄戦の痕跡や祭祀などを撮り続けている。2011年日本新聞博物館で個展開催、その他、県内外で多数の写真展を開催。2010年には、写真集『沖縄写真家シリーズ〔琉球烈像〕第4巻 大城弘明写真集 地図にない村』（未来社）を出版。

山城博明（やましろ・ひろあき）
1949年、沖縄県宮古島生まれ。沖縄大学在学中から、復帰闘争、全軍労闘争、全島ゼネスト、コザ反米騒動などを撮影。卒業後、読売新聞西部本社に入社。85年に琉球新報社へ移り、現在に至る。報道写真のほか、アジアの野鳥や奄美・琉球の自然を撮り続けている。2013年日本新聞博物館で個展開催、その他、県内外で多数の写真展を開催。主な著書に『報道カメラマンが見た復帰25年 沖縄』（1998年、琉球新報社）、『琉球の記憶―針突（はじち）』（2012年、新星出版）など。

【主　　催】沖縄県立博物館・美術館指定管理者文化の杜共同企業体
【特別協力】沖縄タイムス社、琉球新報社
【後　　援】沖縄県教育委員会、沖縄県写真協会、沖縄写真連盟、NHK沖縄放送局、琉球放送、琉球朝日放送、沖縄テレビ放送、沖縄ケーブルネットワーク(株)、ラジオ沖縄、エフエム沖縄、タイフーンfm、FMレキオ


【関連催事】
◆プレイベント　　
1)「なりきり報道カメラマン！－身のまわりのスクープ募集－」
　　応募期間：3月1日（日）～3月15日（日）必着　←※4月5日（日）まで延長
　　※応募作品は、会期中本展展覧会場に展示します　　
　　※応募方法など、詳しくは当館ホームページをご覧ください

2)ワークショップ「みる+つくる：しんぶんのあそびかた」
　　開催日時：3月21日（土）10時～12時
　　場　　所：当館 博物館講座室
　　申込期間：3月3日（火）～3月7日（土）

◆ギャラリートーク　　
　　場所：本展 展示室内　※当日有効の入場券が必要です

1)案内：大城弘明氏、山城博明氏、担当学芸員
　 日時：3月28日（土）9：30～10：30

2)対談：タイラジュン氏（写真家）、山城博明氏
 　日時：3月29日（日）14：00～15：00

3)対談：大城藤六氏（沖縄平和学習ガイド）、大城弘明氏
　 日時：4月11日（土）14：00～15：00

4)案内：担当学芸員
　 日時：4月18日（土）11：00～12：00

【会　　期】2015年3月28日（土）～4月19日（日）
【開館時間】9時～18時（金・土は20時まで）＊入場は閉館の30分前まで
　　　　　　　※初日の3/28は9時30分からの入場（開会式終了後）
【休 館 日】月曜日
【会　　場】沖縄県立博物館・美術館　企画ギャラリー1、2
【観覧料金】一般600円（480円）、大学・高校生400円（320円）、中学・小学生200円（160円）
 　　　　　　　※（　）内は前売り及び20人以上の団体料金



 

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