2008年5月から沖縄県立博物館・美術館の美術館企画ギャラリーでは県指定管理業者「文化の杜共同企業体」による企画第2作目として「情熱と戦争の狭間で~無言館と沖縄の画家たち~を開催いたします。
本企画展は戦没画学生の作品と遺品を収集する長野県の私設美術館「無言館」の作品約120点と、沖縄県出身の画家たちの戦争にまつわる作品約40点を展示。
「戦争の記憶」をテーマに「描かずにはいられなかった」画家たちの情熱を2つの展示室を使って開催します。
「無言館」は出征を前に愛する者や風景を「描かずにはいられなかった」画学生たちの作品。
一方、今回展示する沖縄の画家たちの作品は本土で終戦をむかえたり、地上戦という過酷な体験を生き延びた者たちのものです。彼らの戦後は「死者への鎮魂」「生きる喜び」「復興への希望」、そして「沖縄戦を記録する」情熱とぬぐい去れない沖縄戦の記憶などで表現されています。
期間:2008年5月17日(土)~6月29日(日)(38日間)
※5月17日(土)は10:30より一般公開いたします。
場所:沖縄県立博物館・美術館 企画ギャラリー1・2
観覧料:
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当日券 |
前売・団体券 |
一般(70歳以上含む) |
1000円 |
800円 |
高校生・大学生 |
800円 |
640円 |
小学生・中学生 |
500円 |
400円 |
※団体は20名様以上を対象とする。
※障害者手帳をお持ちの方は、団体割引扱いとする。
主催:文化の杜共同企業体/沖縄県立博物館・美術館
共催:沖縄タイムス社・創刊60周年企画
特別協力:無言館
協賛:ザ・テラスホテルズ株式会社、株式会社琉球銀行
後援:琉球放送、琉球朝日放送、朝日新聞社、NHK沖縄放送局、エフエム沖縄、
那覇市
展示作品
【無言館】太田 章 「風景」「妹・和子の像」
近藤隆定 「小諸ニテ鳥帽子岳ヲ望ム」
日高安典 「自画像」
中村萬平 「霜子」 など計120点あまりを予定
【沖縄の画家たち】
安次嶺金正 「思い出の北明治橋」
大嶺政寛 「風景」
金城安太郎 「不明(東恩納にて)」「我如古安子舞踊」
具志堅以徳 「陽光」「満州の思出」「コーリャン畑の夏」
島田寛平 「壁」
玉那覇正吉 「昭和19年宮崎県のみどり(那覇疎開児童校舎裏)」
「海浜慕色」「紙銭を焼く」「絶筆」「一中健児の塔のためのデッサン」
津山 彬 「少女」「暴風後の校舎」
真喜志勉 「面壁9年」「Imagine」
山田真山 「不明(沖縄戦)」
与儀達治 「=0(イコールゼロ)」「怨」「望郷」
山元恵一 「司祭」「人の祈り」「角笛」「南の島の歌」
山城見信 「沈黙の園」
粟国久直 「Cube Sugar & Strawberry」など計39点