イベント
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今から96年前の1927年(昭和2年)、アメリカと日本の子どもたちに向けて「友情と平和の願い」を携えた人形を贈り会う民間外交がありました。
その背景にはアメリカで起きた日本移民の排斥運動がありましたが、人形たちは「フレンドシップドール=友情人形」と称されました。そして日本に届いた 12,000体余りの人形たちは、国内で当時歌われていた童謡にちなんで「青い目の人形」となり、アメリカに贈られた58体の日本人形は「答礼人形」と呼ばれています。
この人形たちが、やがて起きた太平洋戦争の渦中で「敵国の人形」としてどのような迫害を受けたかは想像に難くありません。その後に起きた地震、災害などの歳月を越え、国内に現存する「青い目の人形」は341体、アメリカの美術館などに収蔵されている「答礼人形」は48体が確認されています。
間もなく100歳を迎えようとするこれらの人形たちの史実を知る人も少なくなりました。それでも人形の存在と、語ることのできない人形に代わって、いだいてきたその使命を語り継ぐ人々もいました。
沖縄に届いた66体の人形は今現在一体も発見できていませんが、人形の記憶を持つ方々、その存在を示す資料は多く見つかりました。沖縄返還から51年目、私どもはこの沖縄に届き、消えていった人形たちのことを語り伝え、そしてアメリカから再び「友情と平和の願いを」持つ新たな「青い目の人形」を迎えようと試みます。
移民の排斥運動から太平洋戦争へ向かったおろかな時代の匂いが世界中を包もうとしていますが、日米で贈りあった人形たちがいだく真実の物語には「幸せでありたい、平和でありたい」、そんな普遍な願いが託されています。その願いを私たちの催事で多くの方々に知っていただき、この沖縄から未来へつながる催しになることを願い、開催いたします。
1.開会のことば
あいさつ:いらみなぜんこ
2.クロストーク
「太平洋を渡った人形の物語」 語り手:西村恭子
「青い目の人形といちゃりばちょーでー」 語り手:いらみなぜんこ
~ 休 憩 ~
3.スピーチ
シドニー・L・ギューリック3rd(ギューリック3世)
4.新友情人形の交換会
プレゼンター:ギューリック3世夫妻
沖縄の子どもたち
琉球人形制作・寄贈:「沖縄市てぃーあしびーのおばあたち」
普久原美津子 山中いとえ 我如古啓子 多和田奈江子
歌:青い目の人形を迎える歌、青い目の人形を送る歌、青い目の人形 その他
出演:沖縄アミークスインターナショナル小学校合唱部
那覇市立石嶺中学校合唱部
5.閉会のことば
2023年5月28日(日) 14:00~16:00
3F講堂
沖縄にも来た青い目の人形たちの行方は?
「見た!だっこした!歌った!」
96年前の小学生たちの証言、当時の歓迎会、新聞記事、お人形をだっこする少女の写真など。
2023年5月23日(火)~5月28日(日)
エントランスホール ※観覧無料
開催日 |
このイベントは終了しました 2023年05月23日(火) 、2023年05月24日(水) 、2023年05月25日(木) 、2023年05月26日(金) 、2023年05月27日(土) 、2023年05月28日(日) |
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開催時間 | 14:00~16:00 (開場 13:30) |
場所 | 講堂 |
定員 | 当日先着200名 |
対象 | 高校生/大学・専門学生/一般 |
申し込みについて | 申し込み不要 |
参加費 | 無料 |
主催 | 再び「青い目の人形」を沖縄へ実行委員会 |
共催 | 一般財団法人 沖縄美ら島財団 |