■博物館文化講座「倭寇図巻を読む」

　東京大学史料編纂所が所蔵する『倭寇図巻』は、海の向こうからやってきて、掠奪放火等の狼藉を働いた倭寇を、官軍が迎え撃ち勝利したさまを描いた絵巻です。倭寇を描いた唯一の彩色画として、教科書にもしばしば掲載され、倭寇のイメージを形作ってきました。５ｍ以上にわたって展開される精彩に富んだ場面のなかでも、水上合戦の部分は特によく知られています。
　10年ほど前、この部分を赤外線撮影したところ、「大明神捷海防天兵」(だいみんしんしょうかいぼうてんぺい)という文字が発見され、倭寇と戦っている官軍は、明朝の軍隊であることが確定されました。本講座では、『倭寇図巻』が描く物語とその背景とを、この赤外線撮影の成果も含めた最新の研究をもとに読み解きます。

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■講師

須田 牧子 氏(東京大学史料編纂所 准教授)

■日程

2023年9月30日（土）14:00～16:00

■場所

3F講堂（200席）

■申込方法

当日先着順

■注意事項

会場周辺が大変込み合う可能性がございますので、お時間に余裕をもってお越しください。
また、駐車場もスペースに限りがございますので、できるだけ公共交通機関のご使用をお願いいたします。