台湾に残る日本統治時代の行政文書である「台湾総督府文書」その活用方法に関して、台湾の研究者とともに考えます。
講師紹介
黄 智慧 氏(社団法人 台湾故郷文史協会 理事長)
国立台湾大学人類学科卒、大阪大学人間科学研究科博士課程修了。
1991年より台湾中央研究院民族学研究所所属、専門領域:民族学・文化人類学、日本研究、沖縄研究、台湾原住民研究。1992年より与那国島で民族学フィールド調査を行い、1997年に琉球大学に客員研究員として一年間滞在。2003年より台北市旧「昭和町」地域の日本家屋保存運動に尽力し、文化財登録活動を行う。2018年から台北市「昭和町の日」を主催、かつての住民と地元住民との交流を図る。(財)小米穂原住民文化基金会理事長、また文化資産審議委員、台湾民族学会理事、平埔原住民族文化学会理事など歴任。中国語、日本語、英語による著述多数。etwisdom.com参照。
陳 偉智 氏(国立台湾大学 講師)
国立台湾大学歴史学科卒、ニューヨーク大学博士、国立台湾大学歴史学博士課程修了。台湾大学図書館特殊文庫の史料整理や史料の内容ごとにテーマ展示会を企画。著書《伊能嘉矩──台湾歴史民族誌的展開》(2014年)、共編著《伊能嘉矩與台湾研究特展專刊》(1998年)、《異郷又見故園花──田代安定宜蘭調査史料研究》(2014年)。
東山京子 氏(中京大学社会科学研究所台湾史研究センター長)
中京大学社会科学研究所が1982年から行っている台湾総督府文書目録の編纂および台湾において日本統治下関係資料の調査収集に1995年から携わり、後藤新平文書・上山満之進文書・伊藤博文文書・明石元二郎文書などの近代日本の公文書等の調査や日本国内をはじめ中国や台湾およびヨーロッパにおける戦争記念碑・戦争慰霊碑などの戦争関係資料の調査を行っている。平成23年に学習院大学博士(アーカイブズ学)号を取得し、中京大学法学部にて非常勤講師を務める。