講師:田名真之 館長
「組踊」は、ユネスコの「人類の無形文化遺産」に登録された、沖縄が世界に誇る舞台芸術です。今年は「組踊」が創出されて300年となることから、沖縄県をはじめ、伝統組踊保存会など関係諸団体によって、様々な記念行事が取り組まれています。
その「組踊」を創作したのが玉城朝薫です。若き朝薫は薩摩に上った際、藩主の命で能の仕舞「軒端梅(のきばのうめ)」を舞っており、後に江戸では「くりまえおどり」(女踊のかせかけ?)を舞っています。日本語が堪能で、江戸上り(江戸立ち)で通事役も勤めていました。
本講座では、大和の教養あふれた朝薫の経歴を辿りつつ、朝薫が生きた時代、「組踊」が生み出された時代背景について考えます。
キーワード:世界文化遺産、能の仕舞、江戸上り、冊封