講師:倉石信乃氏 翁長直樹氏 仲里 効氏
同時代を生きた沖縄の写真家・伊志嶺隆と平敷兼七。今回は二人の写真家について専門家をお招きし、シンポジウムを開催します。彼らがたどった足跡と同時代に起こっていた動向に触れながら、二人がどのように沖縄を見ていたのかを探ります。本展覧会を締めくくる、最後の関連催事となります。
倉石信乃(くらいし・しの)
1963年生まれ。明治大学教授。専門は近現代美術史・写真史。1988-2007年横浜美術館学芸員として、ロバート・フランク展、中平卓馬展、李禹煥展などを担当。写真批評の著作により、1998年重森弘淹写真評論賞、2011年日本写真協会賞学芸賞を受賞。著書に『反写真論』(1999年)、『スナップショット―写真の輝き』(2010年)など。『沖縄写真家シリーズ[琉球烈像]』(未來社、全9巻)を仲里効氏と監修。
翁長直樹(おなが・なおき)
1951年具志川市生まれ。琉球大学美術工芸学科卒業。元沖縄県立博物館・美術館 美術館副館長。1993-94年ワシントンDCジョージワシントン大学にてミュージアム・スタディーズを学ぶ。1995年より沖縄県立美術館準備室勤務。
主な企画展覧会に「沖縄戦後美術の流れ1・2」(1995-1996年)、「東松照明展 沖縄マンダラ」(2002年)、「沖縄文化の軌跡1872-1879」展(2007年)、比嘉康雄展(2010年)、安谷屋正義展(2011年)など。
仲里 効(なかざと・いさお)
1947年南大東島生まれ。法政大学卒業。映像・文化批評家。主な著書に『ラウンド・ボーダー』(APO)、『オキナワ、イメージの縁(エッジ)』(2007年沖縄タイムス出版文化賞)、『フォトネシア―眼の回帰線』、『眼は巡歴する―沖縄とまなざしのポリティーク』、『悲しき亜言語帯―沖縄・
交差する植民地主義』(以上は未來社)などの他に『沖縄写真家シリーズ[琉球烈像]』(未來社、全9巻)の監修を倉石信乃氏とともにつとめる。