講師:笠原 政治氏(横浜国立大学名誉教授)
2018年4月21日(土)14:00~16:00(開場13:30)
沖縄と台湾の関係には、第二次世界大戦前の日本による台湾統治の歴史が深く結びついています。その時代の余韻は戦後70年余りが過ぎた現在でもなおさまざまな形で続いており、近年、当時の出来事や沖縄と台湾の境界を跨ぐ人々の移動という問題があらためて注目されるようになりました。
本講座では、できるだけ写真などの視覚的資料を使って、まず台湾とその住民について概観を述べ、度重なる統治者の交替によって複雑な変転を遂げてきた台湾の歴史をたどりながら、ここ30年ほどの間に急速な民主化を実現した経緯を説明します。その上で、沖縄と台湾の関係に刻まれた歴史の痕跡、双方に見られる新しい動きをいくつかの研究やルポルタージュに基づいて紹介します。
キーワード:
沖縄と台湾、台湾史、台湾出兵、日本の台湾統治、八重山の台湾系住民