「▶」をクリックすると音声が流れます。
風に流れる大きな炎。その炎を持っている人物は、頭が極端に小さく、首は長く伸び、かなりデザイン化された姿をしています。
人物の周りには、日本国旗やアメリカ国旗、ギリシャ国旗、そして飛行機が描かれています。
この作品が制作された1964年は、東京オリンピックが開催された年でした。アメリカ統治下にあった沖縄にもオリンピックの聖火が到着し、各地を巡るリレーが行われました。
当時の沖縄では、日本国旗を掲げることが厳しく制限されていました。しかし、聖火リレーが行われたときにはあちこちに日本国旗が掲げられ、人々は日本国旗を振ってリレー走者を応援しました。
オリンピックの聖火が那覇空港に到着し、日本国旗を堂々と掲げることができた当時の様子が、大城らしい洗練されたタッチで描かれています。